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南信州で地域エネルギーに関わりながら思うこと

6月8日 土浦市で六ヶ所村ラプソディー上映、そして交流会

2008-06-06 | イベント
原子力発電所でウランを燃やした発電後に出る、放射性廃棄物。

この放射能のごみは、他国ではそのまま地中深くに埋めることにしています。
日本は、その核のごみを一度解体して、プルトニウムという原爆の原料にもなる物質を取り出し、再び発電の燃料に「再処理」しようとしています。

その再処理の過程で、放射性物質が工場の煙突から空に、排水口から太平洋に放出され続け、拡散されるかもしれないけれど、蓄積されます。その放出される放射能の量は、普通の原子力発電所の365倍です。
お米が、魚が、海草が・・放射能で汚染されます。

そんな「再処理工場」は、青森県は下北半島の付け根に位置する六ヶ所村にあって、今は試験運転中です。
トラブル続きで、本格稼動に中々入れません。

青森近辺以外の人がほとんど知らぬまま、議論のないまま、
いつの間にか再処理工場は巨額の資金を投入して作られ、試験運転をしていて、すでに放射能を放出しはじめています。

ぼくがこの問題を知ったのは、去年の7月。
龍ヶ崎で、ドキュメンタリー映画「六ヶ所村ラプソディー」の監督の講演を聴いてからでした。

原子力発電が1986年にチェルノブイリで大きな事故を起こし、なんとなくやだなとは思っていたし、ドイツでは将来の全廃が決まって自然エネルギーへのシフトが進んでいるのをうらやましく思ってはいました。

しかし、「再処理工場」はほとんど聴いたことが無く、よくわかっていませんでした。

apバンク監事の田中優さんは言っていました。
「原子力発電に賛成の人であっても、(冷静に合理的に判断すれば)再処理には反対できるはず。」
それくらい、放射能汚染のリスクが高く、コストがかかります。

でも、なぜ六ヶ所村はそれを受け入れたのか。
「しょうがない、仕事がねえんだもん」「国が決めたことだからどうこう言えない」
原子力をビジネスチャンスと積極的に取り込む人もいるし、あきらめたり、安全だと信じようとする人もいます。
映画の映像は、地元の方々の気持ちを、実はつながっているのに遠いように思っている関東に住む僕たちに伝えています。

「都市と地方」、「命とお金」、「環境と経済」、「戦争と平和」・・などががっちり組み合わさった、リアルで困難な選択を迫っている問題。この映画で、「核」のつながりが見えてきます。(前編である「ヒバクシャ」も観ると、イラク、広島にもガツンとつながってきます。)

・・

1月のつくばでの上映会をきっかけに、土浦で上映してくれる人が現れました。

そこで、つくばの時にはできなかった、感想を話し合って共有する「想いの交流会」を企画します。
6月8日(日)17:00~ 県南生涯センター講座室(上映会場ホールとなり。土浦駅前ウララビル)先着30名。
映画を観た方を対象に、交流会は無料です。
六ヶ所村に先月行ってきたメンバーによる、写真展や報告もやります。

まだ映画のチケットはあるようです。
詳しくはこちらから!
鎌仲ひとみ監督の面白くて元気になる講演会もあります!