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南信州で地域エネルギーに関わりながら思うこと

変革の年

2009-02-01 | いろいろ
 (↑NPO南信州おひさま進歩が設置した、保育園の屋根の太陽パネル。公共施設の屋根を中心に160箇所に設置し、発電始業をおこなっています)

昨年秋からの金融破たん。オバマのグリーンニューディール。
化石燃料依存の不安。農業の先細り。

南信州は飯田市で、自然エネルギー推進の起業講座を受けてきました。

もっとも印象に残ったのは、市民バンク代表 片岡勝さんの、
「今年は変革の年。変化の先を読み、早く行動すること。」
そして「やってみればできる。狂気をもって、かつ理論化する。そして腕力が必要」



自然エネルギーの動向や環境ビジネスで起業した人の講義を受け、太陽パネルやバイオマスのボイラーを見学した後は、実際に起業プランを考えるワークショップ。
自然エネルギーハウスのコンサルティングや、農村暮らしの体験コーディネート、古民家修理体験ツアーなどなど、いろんなアイディアが出ました。

実際にIターンして古民家で暮らし始めたという、すぐにでも農村でできるビジネスを作りたい!という人がいたグループは、やはり内容も具体的で濃く、魅力的な提案でした。
ぼくの班は、残念ながらそういう気合が薄く、「経営としては成り立たないプランでした」とお茶を濁すものだったのですが・・講師からの講評は、「これならビジネスにできるのに、なぜ本気でやらないの?」
意外な言葉に、本気でやろうという機運が盛り上がりました。

また、飯田市の職員さんも参加されていて、趣味と仕事をオーバーラップさせていて大変刺激になりました。

普通と違うことを価値として、趣味のように仕事しようと思います。
その先に、新しいコミュニティビジネスがあるかもしれません。




今後もこの研修を毎年企画していきたいとのことですので、環境分野で仕事をしたい人にはお勧めです。
参加は無料で宿泊飲食費のみ。それでいて内容は最高に楽しく、仲間もできますよ。



飯田市は、「文化経済自立都市」を掲げて、新エネルギーや都市農村交流でかなり先進的な町です。市長さんも、「持続可能な街(とくに人材育成)」を目指して哲学をもったお話をされていました。

そのシンボルが、市の中心にある「りんご並木」。
戦後の大火で街が焼失した後に、当時の中学生によって植樹されたリンゴは、いまでも引き続いて中学生が手入れし、護り続けているそうです。
このリンゴ並木は、飯田の心の寄りどころとして、絶対に残していくとのこと。


写真は、ニュートンの万有引力の発見のリンゴの木の子孫。すごい!