大変遅くなりましたが、311後からこれまでのご報告をいたします。
今は埼玉にいますが、バタバタとしてきちんとご挨拶ができない方もたくさんいました。
この場からとなり、申し訳ありません。
3月6日に長女が生まれました。
名前は翠(すい)。
汚れのない美しいみどり、という意味です。
初めて抱き上げたとき、幸せそのものを抱いたような感覚でした。
環境の時代を生きる子どもになれるよう願いました。
そして、退院して翌日、311地震がやってきました。
市内でも停電・断水が続き、その対応に追われました。
誰も経験したことがない状況の中、支援物資の受け取りや搬出が続きます。
しかし、その間に福島原発の事故の状況が刻々と明らかになってきました。
ニュースでは、「原子炉は損傷しているが大丈夫」という報道。水素爆発の状況も静止画像。一方で、海外ニュースではすさまじい爆発の瞬間の映像を流しています。ネットでも危険な状況を伝える情報があふれていました。
妻は赤ん坊におっぱいを飲ませながら涙が止まりません。
僕も最悪の事態を考えると混乱しました。
後に書きますが、原子力のことは一般の方よりは知っているため、体内被爆のリスクは大きいと思いました。
職場の仲間には申し訳ないと思いつつも、ひとまず家族を連れて山梨県の友人宅へ避難しました。
山梨では空間線量の増加もなく、つかの間、落ち着くことができました。
しかし避難が一週間を超えると、いつつくばへ戻るか決めることを迫られます。
大変悩みました。
つくばで安心して赤ん坊を育てられるのか。
西には親戚はなく、友人宅にもいつまでもいられないし、家族を預けて僕だけ帰ることもできません。
同時に自分の仕事のことも考えました。
これだけ迷惑をかけて、戻って気持ちを入れなおせるのか。
そして一生続けられる仕事か。
僕は学生時代から環境問題をやってきて、ここ数年は縁あって「六ヶ所村ラプソディー」「ミツバチの羽音と地球の回転」という原子力エネルギーを扱ったドキュメンタリー映画の上映をしてきました。
その中で、地域に根ざした自然エネルギーを推進したいと思うようになりました。
数年内にはこれまでの仕事を辞めて、つくばで自然エネルギーを軸に地域活性化の事業をやりたいなと漠然と考えていました。
その思いと、避難している状況、これまでの縁が結びついて思い当たったのが、「おひさま進歩エネルギー」という長野県飯田市にある自然エネルギーの会社です。
ここで働きたいと思いました。
つくばではないが、地域に根ざした自然エネルギーの推進を、全力でできるところで人生をかけたい。
今のところおひさまさんですぐに働くことはできませんが、研修をさせていただきながら、関連した仕事ができないか模索中です。
ここまで決めて、3月末で市役所を退職しました。
つくばでは、15年のうちにたくさんの方にお世話になって幸せでした。そして、自分が思っていた以上に大きな期待をしていただいていたことを、退職してから知りました。
「相談して欲しかった」「何で出てしまうのか」「この地をよくしようという覚悟が足りない」・・。
強い批判もいただき、申し訳なく思います。
そして、期待がありがたいです。
大好きなつくばでこれまで作ってきたつながりが失われるのは寂しさでいっぱいで、つらいです。
しかし、運命だと思います。
新しい地で、新しい仕事を精一杯やりきることで、少しでも役に立ちたいです。
いつか、お叱りを受けた方にも何か伝わることを願って生きていきます。
「ミツバチの羽音と地球の回転」には、スウェーデンの自然エネルギーの地域づくりコーディネーターが出てきます。
トルビョーンさんという人が、地域資源を利用した自然エネルギーの活用を、地元の人を励ましながら進めていきます。
彼が僕の目標です。
つくばとは気持ちがつながり続けます。
どうかこれからもよろしくお願いします。
今は埼玉にいますが、バタバタとしてきちんとご挨拶ができない方もたくさんいました。
この場からとなり、申し訳ありません。
3月6日に長女が生まれました。
名前は翠(すい)。
汚れのない美しいみどり、という意味です。
初めて抱き上げたとき、幸せそのものを抱いたような感覚でした。
環境の時代を生きる子どもになれるよう願いました。
そして、退院して翌日、311地震がやってきました。
市内でも停電・断水が続き、その対応に追われました。
誰も経験したことがない状況の中、支援物資の受け取りや搬出が続きます。
しかし、その間に福島原発の事故の状況が刻々と明らかになってきました。
ニュースでは、「原子炉は損傷しているが大丈夫」という報道。水素爆発の状況も静止画像。一方で、海外ニュースではすさまじい爆発の瞬間の映像を流しています。ネットでも危険な状況を伝える情報があふれていました。
妻は赤ん坊におっぱいを飲ませながら涙が止まりません。
僕も最悪の事態を考えると混乱しました。
後に書きますが、原子力のことは一般の方よりは知っているため、体内被爆のリスクは大きいと思いました。
職場の仲間には申し訳ないと思いつつも、ひとまず家族を連れて山梨県の友人宅へ避難しました。
山梨では空間線量の増加もなく、つかの間、落ち着くことができました。
しかし避難が一週間を超えると、いつつくばへ戻るか決めることを迫られます。
大変悩みました。
つくばで安心して赤ん坊を育てられるのか。
西には親戚はなく、友人宅にもいつまでもいられないし、家族を預けて僕だけ帰ることもできません。
同時に自分の仕事のことも考えました。
これだけ迷惑をかけて、戻って気持ちを入れなおせるのか。
そして一生続けられる仕事か。
僕は学生時代から環境問題をやってきて、ここ数年は縁あって「六ヶ所村ラプソディー」「ミツバチの羽音と地球の回転」という原子力エネルギーを扱ったドキュメンタリー映画の上映をしてきました。
その中で、地域に根ざした自然エネルギーを推進したいと思うようになりました。
数年内にはこれまでの仕事を辞めて、つくばで自然エネルギーを軸に地域活性化の事業をやりたいなと漠然と考えていました。
その思いと、避難している状況、これまでの縁が結びついて思い当たったのが、「おひさま進歩エネルギー」という長野県飯田市にある自然エネルギーの会社です。
ここで働きたいと思いました。
つくばではないが、地域に根ざした自然エネルギーの推進を、全力でできるところで人生をかけたい。
今のところおひさまさんですぐに働くことはできませんが、研修をさせていただきながら、関連した仕事ができないか模索中です。
ここまで決めて、3月末で市役所を退職しました。
つくばでは、15年のうちにたくさんの方にお世話になって幸せでした。そして、自分が思っていた以上に大きな期待をしていただいていたことを、退職してから知りました。
「相談して欲しかった」「何で出てしまうのか」「この地をよくしようという覚悟が足りない」・・。
強い批判もいただき、申し訳なく思います。
そして、期待がありがたいです。
大好きなつくばでこれまで作ってきたつながりが失われるのは寂しさでいっぱいで、つらいです。
しかし、運命だと思います。
新しい地で、新しい仕事を精一杯やりきることで、少しでも役に立ちたいです。
いつか、お叱りを受けた方にも何か伝わることを願って生きていきます。
「ミツバチの羽音と地球の回転」には、スウェーデンの自然エネルギーの地域づくりコーディネーターが出てきます。
トルビョーンさんという人が、地域資源を利用した自然エネルギーの活用を、地元の人を励ましながら進めていきます。
彼が僕の目標です。
つくばとは気持ちがつながり続けます。
どうかこれからもよろしくお願いします。