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南信州で地域エネルギーに関わりながら思うこと

麦部に参加

2011-08-01 | いろいろ

伊那谷の中川村で、麦を育てている仲間がいます。
しろーとの女性ばかりですが、麦ができたらいいよね~ということで、借りた畑に麦を作ることにしたそう。

ぼくは、前職でつくばで品種改良されたパン用小麦ユメシホウのPRにちょっと関わっていたので、2月に麦踏みとパン作りのツアー(参加者のブログ記事)を企画して、都内などから参加者を募って体験したところでした。

麦は秋に播種した後、冬の間に伸びてきた芽をぎゅーっと踏むことで、根っこを強くし、丈夫な茎にそだてるんですね。昔は本当に人の足で列になって踏んでいたそうです。いまは、ローラー車のような機械で、ころころ踏んで圧をかけているんですが。

でも、麦踏後の大事な「収穫」をやったことがありませんでした。
だから声をかけてもらって喜んで参加。
コースケもつれて遊びに行きました。

7月初旬の週末、
場所は中央アルプス、南アルプスをのぞむ中川村にある、高台にある気持ちの良い畑。
絶好の畑日和です。


竹で組んだドームが中央に。美しい景色ですね~。ちなみに右側は小麦でなくてライ麦です。


今回育てた麦は、長野県のパン用小麦(ユメカオリ?)だそうです。
ただ、ばらばらって畑に投げてまいて、そのあと農薬も肥料もなし。
でも十分立派に育っていました(少なくとも見た感じは)。

いばらきでは6月の梅雨時期に収穫します。カビを気にしながら、梅雨の晴れ間にするんですが、
麦部では7月までほっておいて、乾燥した状態で刈り取りとのことで、収穫と同時に脱穀をしてしまいました。

それが、なんと足踏み式脱穀機と、唐箕(とうみ)を使ったんです!
どちらも歴史民俗資料館でよく見るけど、「触らないでください」ってふつう書いてありますよね~
足踏み脱穀機はタウン誌の「くださいコーナー」に出していただいて、唐箕は古道具屋さんで3000円で買ったんだとか!
(タイトル写真)

足踏み脱穀機で、ガーコガーコと麦から粒を引きはがします。
そのさいに、どうしても茎の一部や、殻のゴミが出てしまいます。
それを、麦の粒と殻・ごみに、風の力で分離するのが、唐箕。
ゴミごと上から投入すると、ハンドルを回すことで横風が吹きます。
軽いゴミだけは外へ出て、実は下へ落ちるという原理。
感動しました。

これぞ「非電化」、石油化されるまでの、日本人が培ってきた智慧の結晶の機械です。
コースケが「ぼくが回す!!」といって聞きませんでした。

脱穀した麦は、家に持ち帰って、さらに乾燥させています。
あとで持ち寄って、製粉する予定です。

田植え稲刈りと同様、大事な穀物をつくる体験は、貴重です。

ちなみに、おやきで有名な長野県は、小麦大国のようです。
スーパーでふつうに「長野県産小麦」が何種類も売っています!
つくばでは自然食品店でないと国産小麦は(しかも県内産)は売っていなかったと思います。