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南信州で地域エネルギーに関わりながら思うこと

自然農の田んぼ 種まき

2012-04-23 | 田んぼ
4/21(土)に種まきをしました。

1週間前の4/14にみんなでやり方を教わり、いよいよ自分の区画でチャレンジ。
教わってわかったつもりだったけど、どれくらいの深さで掘ればいいかとか、どのくらい強く抑えればいいのかなど、実際にやってみると迷うことが多いですね。ちょうど、先生が田んぼに来てくれたので、もう一度教わりながら何とかできました。

普通の田んぼだと、機械で植えやすいように、ポットにザザーと種籾をまいてハウスで育苗すると思います。
が、今回の自然農では、田んぼに苗床を作って、屋外でじっくり育苗します。
自然農というと、土を起こさない、耕さない農法ですが、種を植えるときは十分に手を貸します。
まずは、上の写真のように、周りに溝を掘ってもぐらよけと、水はけをよくします。
そして苗床部分は、草の根がある土の層から上を、ザクっと剥がし取ります。
草~根っこの層を剥がして土の部分が出てきたら、土中に残った根を切るようにサクサクと鍬を入れて、それからしっかり平らにならします。

床の準備ができたら、種もみをパラパラと撒きました。


でも、上のように種籾同士が重なっていたり、くっついているものがあります。そうすると生育が削がれてしまうので、うまく均等に散らばるように、一粒一粒の間隔を指で拾って広げていきます。この作業はキリがない。もういいかな、と思うと、くっついている種籾がつい目に入ってしまって、中々やめられません(^_^;)

種籾を均等に広げられたら、ザルでほぐしておいた細かな土を上からかけて、叩いて鎮圧します。
こんなに力をかけていいのかな、と思ったけど、しっかり上から土を抑えることで乾燥を防ぐのだそうです。

最後に、わらを敷き、鳥にいたずらされないように、不織布と寒冷紗でカバーして完成!


自然農は、雑草を敵にしない農法だけれど、場を整えるために必要な手はかける。特に種まきと、芽が出たばかりの頃は面倒をよく見ることが大切。ただ種を撒いたのでは、その場にすでにある草に負けてしまうので、場を明け渡してもらうために手を入れて整えます」という山本先生の話でした。
「(人の育てるお米のために)場を明け渡してもらう」という言葉は、なんとも優しいですね。
そして、「最初を大事に手をかけるのは、子育てと同じ」とのこと。そっか、最近子育てをしかりしてない気がするな・・とドキッとしていたら、「じゃあ米作りをするように、子育てすればいいんですね!」と、まだ子どものいない若者から発言が。そんな単純なものでもないような・・でもそれくらい気楽にやっちゃうのがいいのかもね。

天気もよくて、久々の農作業は体が地面にアースしたようで気持ち良かった。
でも、あれれ、月曜日になったら背中と肩がどうも重い・・あ、遅れてきた筋肉痛だ(泣)
今度はちゃんとストレッチしてから作業しよう。

そして、先生の苗床はこちら。
さすが美しい!

これからちょいちょい、苗を見守って草取りが必要ですが、6月中~下旬くらいに田植えになりそうです。
お手伝い(体験)歓迎します~