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【文月を華やぐ・・・紫陽花】
緑の葉を分けて 文月の華がのぞく
かの葉の唄と 注ぐ陽に
長い夕暮れも ほのかに白く
結びが解けるよ 緩やかに
こんもりと緑の お鉢をふせて
からみつく雨が 汚れを流せば
重ねる色の 支度も調う
洗われた空へ 華が開く
一瞬に生まれた 紫陽花の素から
ひとかけら染み出してくる 花の色
見守る視線に 首をもたげて
そしてうつろう饗宴の幕開け
☆.。.:*・°☆.。.:*・舞台では・・・
雨上がりに射した陽に
不意に見つかった彼女は
☆いいわよ、私の番ね
舞台のスポットライトよろしく、
下化粧をすませて出番に向かうヒロイン
あでやかに ミステリアスに
顔を上げて立ち上がる女神
輝く女神を飾るため
♪花の白は 緑を広げてっと
光りの色を作るのに 大車輪です
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*
文月の空に ’華’が浮かぶ
雨にこそ生き生きと’華’開き
じと付く雨季を軽やかに
あでやかに ’華’浮かぶ
(by www.cha16)