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先祖を探して

Vol.251 古地図から見る歴史 (14) 泉の側の階段

世之主神社への参道についてはいくつか既に書いてきましたが、城に上る北側の階段道が1つあることを伝承で知りました。それは神社の北側にある宗川の泉と呼ばれる、世之主がその当時に飲料水として利用した泉の付近から神社の丘に上ることができる道があったというのです。
地図にはそのような道は記されていませんが、大正14年の地図の中には、もしかしてここでは?と思える場所があります。赤い丸のところですが、等高線を見ると、下から三の曲輪の段に上るようなルートです。
しかも楕円形のルートで、現在の真っすぐに上る参道階段とは違ったコースのように見える道です。



現在の神社の北側の直城の地は畑となっており、丘の側面は木々で覆われ崖のような感じに見えます。


この場所のどこに上り口があったのでしょうか。
宗川と呼ばれた川は、現在は畑の側溝となってコンクリートで覆われています。


現在は泉らしき跡もよくわからない状態になっています。
そんな宗川の側のどこから上れるのか?
北側の側面を探していくと、怪しい場所がありました。木で覆われた中に、人が通れそうな隙間が見えます。


入ってみると、上に向かって道らしき場所が開けています。
階段というようなものはもう見当たりませんが、段差があって上には登っていけそうです。


木々に覆われジャングルのようになっていますが、そこには確かに城跡に向かって伸びる道の形跡があります。
世之主が生きた時代に、この道を取って下の泉まで行っていたのは間違いないでしょね。
三の曲輪に上がった場所は少し平場になっているようで、だいたい下の場所辺りです。しかし現在は三の曲輪にあたる場所は、木々が生い茂っていて森になっていますので全貌は見えません。


世之主が使った泉、そこを使うために通った道は歴史ある古道です。
専門家によるこの古道の発掘調査が行われることを期待したいですね。


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