2023年3月26日～4月1日までの先祖調査の旅を記録していきます。
昨日までのぎゅっと詰め込んだ散策が終わり、今日からは人に会いにいく日が多くなりそうです。
お天気は朝からどんより。曇っていて肌寒い１日になりそうです。
朝の出会い
今日は朝の８時半に叔父が迎えに来る予定。８時を過ぎた頃に、ドアをノックする音が。早起きの叔父がやってきて、いま下で先生に会ったからというのです。そうでした。昨日から同じホテルに大学の教授が宿泊泊されているのです。
コロナ渦の前に学生さん達と一緒に島に二週間ほど滞在されて、世之主時代の城下町であった内城集落の暮らしを民俗学という視点から色々調査されて、「沖永良部島・内城の民族」という本にまとめられています。
私も拝読していて、内容についてお聞きしたいと思っていたところでした。
今回同じタイミングで島に滞在とは、とてもラッキーなことです。
準備をしてロビーに降り、お顔あわせのご挨拶をさせて頂きました。
600年前の一族に会いに
今朝のお約束は、600年前のご先祖さまである世之主の母親の家系の子孫の方。
知名町にお住まいの、要ファームの要秀人（かなめひでと）さんです。
私が先祖調査を初めてから、既に何度かやりとりをさせてもらっていますが、お会いするのは今日が初めて。
知名町にお住まいで、黒毛和牛（お肉）になる”子牛”を育てる畜産農家をされています。沖永良部島で黒毛和牛の子牛の飼育！？と驚きましたが、もともとは関西で生まれ育ち、2015年に島に移住されて畜産農家を始められたそうです。
島内には200戸ほど畜産農家があり、全て黒毛和種繫殖農家。
産まれてから約8～9か月の子牛を島外のブランド牛肥育農家に出荷するお仕事なのだそうです。
産まれてから約8～9か月の子牛を島外のブランド牛肥育農家に出荷するお仕事なのだそうです。
そして飼育するだけでなく、餌代だけでもコストダウンできないかと考え、島ならではのエコフィードの開発に取り組まれたそうです。使用しているのは、キクラゲを収穫した際にこれまで捨てられていた茎の部分と、菌床となるサトウキビの搾りかす。
これらを混ぜ合わせて発酵させることで、安価で牛に優しい、沖永良部の恵みがたっぷり詰まった餌を開発することに成功したのだそうです。
これらを混ぜ合わせて発酵させることで、安価で牛に優しい、沖永良部の恵みがたっぷり詰まった餌を開発することに成功したのだそうです。
他にもCDデビューされたり、島の子供たちに農業のカッコよさを伝える講演会を開催したりと、大変ご活躍されているようです。
こちらの牛舎の前で、牛さんのこと、ご先祖さまのことなど色々とお話を伺うことができました。
中でも、当家のお爺さまが記録していた要家のご先祖さまのお名前で、大変気になる方がいらしたのですが、その名前を要さんご自身もずっと以前におばあさまがお持ちだった書類の中で見たことがあるというのです。記憶があった理由は、そのお名前のところに〇がつけられていたそうで、恐らくそれは家系図の写しだったのかもしれませんね。これは大変な驚きです。
しかし残念なことに、その記録されていた紙はもうずっと以前に処分してしまったということでした。
色々楽しくお話を伺い、最後は娘ちゃんが生まれて間もない赤ちゃん牛さんと一緒に記念撮影。赤ちゃん、ちょっと横を向いてしまいました、、、
要さん、現在bigなプロジェクトにチャレンジされています！
全国のブランド牛を産んだ”沖永良部の母牛を”超絶旨い肉そぼろ”に進化させたい！という企画です。
少し牛さんの話になりますが、島での畜産農家さんの役割は黒毛和種繫殖です。大切なお産の役目を終えた母牛は、離島独自の理由から、安価で島外に出荷せざるを得ないということが大きな課題となっているそうです。
その愛情込めて育ててきた牛を最後まで飼ってあげたい…。との思いから、
少しでも母牛の価値（＝肉質）を上げるべく、島の恵みを有効活用したエコフィード（食品残渣等を使った循環飼料）でコストダウンを図りつつ、母牛の肉質改善に取り組んでこられました。
今回のプロジェクトでは、そんな母牛の色んな部位をふんだんに使って、一頭まるごとの旨味を詰め込んだ、超絶オイシイ牛肉そぼろを商品化！
クラファンHPより
このような内容で、クラウドファンディングを立ち上げられています。
ちょうどおじゃました3月29日の夕方から開始の企画でした。
既に沢山の方が支援されているようですが、島での新しい試み。超絶美味しそうで、お土産にもいいですね！商品化が楽しみです♬
４月末までの募集です。ご興味のあるかた、ぜひ応援をよろしくお願いします！
