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先祖を探して

Vol.332 先祖調査旅行記2日目=その2

2023年3月26日~4月1日までの先祖調査の旅を記録していきます。


世之主神社の遊歩道
神社の参道の階段は崩れかけており、しばらくは通れなくなっておりました。
階段を整備する前に発掘調査が行われていて、15・16世紀あたりの遺物が色々出土しており、ここが世之主の時代から使われていた場所だということが正式に分かってきたそうです。
発掘は今後も続くようですが、その石階段の上に新しく登りやすいようにやっと木の階段が設置されました。そして昔の参道の方をぐるっと廻って歩けるように遊歩道も出来ていました。



少し前に階段を設置中の様子です。階段下から左に伸びている道が遊歩道。


今回は階段は出来上がっておりました。しかし階段は一番下までは伸びておらず、遊歩道を廻って道路に出るようになっています。


まだ階段下と遊歩道が綺麗に繋がっておらず、完成はしていないようですが、今回は特別に階段と遊歩道で下まで行ってみました。
階段から見える景色がとっても綺麗で気持ちいいですよ。


宗川の泉
遊歩道を織りてからまず向かった先は、神社の北側の崖下にある宗川と泉です。ここはお爺さまの記録にも書かれている場所で、世之主が使った泉で、年中水が枯れることが無い場所だったといいます。
川といっても小さな流れで、泉も今となってははっきり分かる場所ではありませんが、水が湧いているのは分かりました。昔はここが聖なる泉として神事に時にも使われていたそうです。

そしてこのあたりは、昔は北側からの上り口もあったようです。現在は土砂崩れで崖が少し崩れているところもあります。その崖沿いを観察しながら歩いてみると、不思議な穴に遭遇。
下から2メートルほど上の斜面にぽっかり空いている穴です。


カメラだけ上に近づけてズームで撮影。中はそんなに広い空間ではなさそうです。
もしかしたら、城の後方にあった抜け穴がここに続いていたのか?なんて思いながら、本当のところは不明ですが、人工的に作られた穴のような気がします。


そして、近くの斜面には青磁器の欠片が張り付いていました。


中央にお花の模様が見えますね。


これらの発見は、歴史民俗資料館に報告しています。


畑の中にあるお墓
次に向かった場所は、畑の中にポツンとある小さなお墓です。
もともとこの場所は、小高い山となっていたところで、その場所は当家が所有していた可能性がある土地でもあります。土地の隅の方にお墓があったことになりますが、明治初期に作られた土地台帳からはお墓の形跡はつかめていません。

客土のために山を削った時に、いったんそのお墓をよけたそうですが、畑に整地した後にまたもとあった場所に戻したのだといいます。
実際に行って見ると、確かにお墓のような場所がありました。

3つ石を三角に並べたカマド石のようにも見えますが、写真奥には花瓶として埋められている瓶が2つ見えます。手前には割れた壺のかけらがあり、その下には人骨らしきものが散乱していました。
いったいこれはだれのお墓なのでしょうかね。気になります。



ヘンダマチガマ
以前の記事で書いた、世之主の妾が住んでいたという場所。カマド石が置かれ、火の神を祀っていたという男子禁制だった場所です。
昭和の始め頃までは藁ぶき屋根の建物があり、根折の方がお花の水を替えにやってきていたそうです。おそらくこの家の方であろうという所までは、古老に話が聞けたのですが、今回は時間が無くて聞き込み調査には行けずじまい。
次回に確認したいところです。



竹藪の中にカマド石が置かれていました。この地はもともと直城の丘にあった場所で、客土で掘り下げた時に1度どかして、整地後に高さは違いますが元の場所辺りに戻したのだそうです。
今はもうだれもお参りはしていないそうです。忘れ去られた拝所です。

こうして、歴史的な踏査が行われないままに現代化の中で失われてしまった歴史がありました。2日目の散策はまだ続きます。


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