非才無才の雄叫び

つぶやくこと、叫ぶこと、すべてボケ防止だ!

山本太郎議員の天皇直訴は保守の戦前回帰に手を貸すものだ!

2013-11-02 10:09:33 | 日記
山本太郎氏が「天皇陛下に手紙」というニュースに、
最初、合点がいかなかった。
どういう機会があって、山本太郎氏が天皇陛下に手紙を渡せる
のだろうかと疑問に思った。

ニュースを良く見ると、秋の園遊会での出来事らしい。
秋の園遊会に、何で山本議員が招待されたのか?

佐賀県庁に乱入した経歴を持つ「過激派」の参議院議員1年生が、
どうして秋の園遊会に招待されたのだろうか?

国会議員は皆、招待されるということなのか?

国民栄誉賞の長嶋茂雄氏など一流の人はわかるが・・・・

国会議員でも、少しは選別したほうが良いのではないか。

ともかく山本議員は、なにを考えているのか?さっぱり解らない。
そもそも「秋の園遊会」というのは、どういう場なのか、山本太
郎議員は解っていないのではないのか?

天皇・皇后両陛下が庶民と歓談できる唯一の社交の場なのだ。
せっかく楽しんでおられるところに、両陛下にストレスを与えて
どうなる。
その証拠に皇后様は陛下の肘を掴んでおられたではないか。

しかも写真を見ると山本議員は片手で渡している。
請願する者は、相手が誰であろうと両手で渡すのが礼儀だろう。
片手が塞がっていたなどと弁明しているようだが
まして天皇陛下に渡すのに、片手渡しは不届き千万だ。

とにかく山本議員の行動は、人の気持ちを考えない自分の気持
ちだけの直情的な行動で、反原発運動そのままの姿勢だ。

反原発の活動で議員になり、国会議員として園遊会に招待された
立場の人間が手紙に東京電力福島第1原発事故後の現状を記した
となれば、山本議員がなんと言おうと、天皇の政治利用に間違い
はないし、埋没しがちな無所属議員の注目を浴びるためのパフォ
ーマンスと言われても致し方あるまい。

会見では「手紙の内容を事前に公表もしていないので政治利用
ではない。メディアが、こうして騒ぐほうが政治利用でしょう」
など奇妙な自己過信でトンチンカンな返答に終始して、報道陣と
の議論が全くかみ合わないのは笑止千万。

「子どもたちの被ばくや、事故収束に当たる作業員が劣悪な環境、
放射線管理がずさんなまま働いていることを、知っていただきた
かった」と、むにやまれぬ気持ちがあったにせよ、天皇は戦前
と違って、国民統合の象徴で権能を有してはいない不偏不党の
立場だ。右も左もない。思想信条の影響も行使できる立場では
ない。

従って一国会議員から「園遊会」で強引に手紙を渡されたから
といって読まれるはずがないではないか。

そういうことも解らない山本議員は「国会議員」と言っても
素人政治家で、ただ反原発運動の活動家ということに過ぎない。

「国会議員」である以上、「政治家」としての資質を絶えず
問われる。政治家である以上、いわゆる四文字熟語の「権謀
術数」や「深謀遠慮」ということは言うに及ばず、「愚直」で
あったり、胆力を以って「正面突破」という姿勢も必要だ。

ただ、そういう姿勢も持ち合わせていない素人政治家の心情
のみの愚行は、時として思いもよらないことを誘発してしまう


天皇をもっと身近に」「天皇を政治の中核に頂く」と主張し

戦前回帰を模索する保守政党右派の動きを助長することに
なりかねない


政党ではないが、現にすでに動きがある。「若者が
『尊皇心』を持っていることはすばらしいことだ」と山本太郎
議員を誉めそやしている右翼系の人物がいる


今は国会では表立った動きや発言はないが、保守党右派の中には
「山本太郎議員の懲罰はやるべきではない」、さらには「若者の
尊皇心があるうちに天皇を政権中枢に迎えるべきだ」と言い出さ
ないとも限らない。そのような思索を巡らせながら密かに、いや
大胆に戦前回帰を試みる連中が保守派の政治家の中にはウヨウヨ
いる。そして彼らは思うところの信念を着実に進めようとするだ
ろう。彼らの中には日本国民310万人の犠牲者を出した太平洋戦争
に対する反省もない者たちが多いのだ。

山本太郎氏の行為が保守党右派の動きに拍車を駆け、再び
天皇を権力の中枢に据えた政権を造り、もし戦争に突入した
時、山本太郎議員は果たして、どう思うであろうか。


あっけらかんと「なんの関係があるんですか?関係ないよ」の
コメントのみであろう。

山本太郎議員よ

気持ちだけで動くことが、

時には危険な状況の端緒になるかも知れない

と心得よ