令和2年1月23日(木)午後2時、みくに市民センターみくに未来ホールにて、
令和元年度福井県市議会議長会議員研修会が開催され、参加してきました。
今回の講演は、
演題:人口減少社会と暮らしの安心安全
講師:総務省 消防大学校長 牧慎太郎氏
講師略歴:兵庫県出身、東京大学法学部卒業後自治省(現総務省)入省。杉本福井県知事と同期。
奈良県地方課、北九州市企画局調整課長、島根県財政課長、北海道財政課長、兵庫県企画県民部長、熊本市副市長などを歴任。
地球規模では人口増加が大問題。
20世紀初頭の世界人口は16億人 ⇒ 現在77億人 ⇒ 2050年97億人 ⇒ 2100年112億人(国連予測)
食料や水、エネルギー資源の制約が。
食料の自給率は37%。
トウモロコシ1Kgの生産に1800リットルの水が必要で、さらに牛肉1Kgにはその2万倍の水が必要となるそうです。
食料を輸入に頼るという事は、間接的には貴重な水資源を輸入していることに繋がります。
2050年には世界で約40億人が深刻な水不足に見舞われる可能性もあるそうです(OECD予測)
石油等の資源にも限界、再生可能な自然エネルギーで自給率向上が必要ですね。
江戸時代から明治初期の人口は、約3,000万人~3,500万人。
過去の歴史から、自給率100%だとこの程度でしょうか。
品種改良により収穫量は増加していても、耕作面積は減少していますからね。
福井県の合計特殊出生率は1.62で全国平均1.43を上回っていますが、
都会への若者流出が増加していて、地方の人口減少は深刻な問題です。
東京へ行った若者たちの合計特殊出生率は1.21。
都会の労働者の通勤時間の平均は地方の1.5倍ですか、毎日ご苦労様です。
福井県の場合、中小企業が多いから共稼ぎ世帯も多く、勤労者世帯(2人以上世帯)の収支状況は1位。
一人の所得は少なくても、みんなで稼いで世帯所得は高いですね。
北陸三県は三世代同居率が高いからね。
だけど若い人たちは、都会の生活にあこがれる。
自分も高校を卒業する時は、大阪に行きたくて、卒業後大阪へ。
大阪で1年過ごしたら、関東へ行きたくなり横浜へ。
県外生活を体験し、長男だから帰福でした。
人生は短いから、自分の人生を大切にしてくださいね。