2020年11月15日(日)午後3時頃、
第3日曜日の「家庭の日 家族ふれあいデー」により、
入館料¥500円のところ無料で「年縞博物館」に入館してきました。
http://varve-museum.pref.fukui.lg.jp/
GoToトラベルを活用しての訪問でしたので、
現在のコロナウィルス感染症患者さんが全国的に増加していったことが残念です。
一日も早く平常の状態に戻ることを祈っております。
福井県年縞博物館は長い年月をかけて湖の底などに積もり積もった泥の縞々、
約45m・7万年分の年縞(ねんこう)を展示している、2018年9月15日にオープンした世界初の博物館です。
主な展示スペースは2階部分にあります。
この建物は2列の柱通りで上部梁にプレストコンクリート構造の梁を使用しています。
検温、消毒、マスク着用、代表者名と連絡先を受付で記入して入館です。
附属棟には立命館大学古気候学研究センターなどがあります。
2階の水月湖年縞7万年ギャラリーです。
世界一の長さを誇る7万年分45mの水月湖年縞がステンドグラスで展示されています。
この「年縞」により7万年分の気候変動など地球環境の変化を読み解くことができるそうです。
気候変動の仕組みや、進行する地球温暖化の対応について役に立つと良いですね。
●年縞ステンドグラスができるまで
①ボーリング
1回のボーリング作業で得られる細長い円筒形の泥の年縞の長さはわずか1m。
3ヵ所でボーリングを行い、深さが重複するように湖底の下45mまで順々に101本の泥の円筒を掘り出し、
1年分の欠けも無い完全に連続した年縞を手に入れたそうです。
②切り分け
「年縞」を縞が綺麗に見えるように「年縞ステンドグラス」に加工するため、
円筒形の泥(ボーリング試料)から年縞を薄く切り出して、ドイツの技術者に送ったそうです。
また福井県では残った年縞を冷蔵保存しているそうです。
③標本作成
「年縞ステンドグラス」を作成したのはドイツのポツダム地球科学研究センターの技師だった、M・ケラー氏。
ケラー氏は年縞を凍結乾燥し水分を除去、エポキシ樹脂で固めます。
硬くなった年縞をサンドペーパーと砥石で1mmの20分の1(50マイクロ)まで磨き上げ、
「年縞ステンドグラス」が作られているそうです。
年度欠落のない「年縞ステンドグラス」
近くの場所で3本のボーリングを行い欠落する年度が無いようにして「年縞ステンドグラス」が作られています。