坂井市 前田よしひこ

訪問ありがとうございます♪
皆様に多くの幸せをお祈り致します。
日々の出来事や思い出を記録中です。

市町議会議員合同研修

2009-11-15 23:18:49 | 坂井市議会

平成21年10月28日(水)午後1時より、福井県自治会館多目的ホールにて市町議会議員合同研修会が行われ、お二人の講演を聴いてきました。

●「地域に根ざした産業振興」湯布院玉の湯代表取締役社長桑野和泉氏

 大分県の湯布院は1970年代はじめに、三人の青年が欧州へ町づくり視察研修旅行に旅立ち、ドイツの保養温泉地構想を学び、それが今日の湯布院のありかたを決定付けたそうである。
 小規模点在型の滞在型保養地を目指して取り組んできた結果、人口1万人強の湯布院に年間400万人近い人が訪れている。
 1975年に「ゆふいん音楽祭。1976年には「湯布院映画祭」など、早くからまちづくりに取り組んできた結果が観光地として人気の高さを誇っている。
 私自身、過去2回行ったことがあるが食事と散策をしただけで、直近でも8年前のことである。
 まだ、宿泊したことは無く、温泉に入ったことも無いので、次回はゆっくりと滞在したいものである。

由布院駅。

駅舎は建築家磯崎新の設計で、1990年に竣工。

 我が国の「観光立国」の推進体制を強化するために平成20年10月1日に観光庁が設立されました。
 これは、2010年までに訪日外国人旅行者を600万人から1000万人にする等の目標の下、観光立国の実現に向けた様々な施策を展開するためである。

観光立国推進戦略会議:観光実務に関するワーキンググループ:~インバウンドに係る中長期戦略策定~:第2回「海外プロモーション」:2008年9月24日、国土交通省:「協力:日本政府観光局(JNTO)」によると、

定住人口1人当たりの年間消費額は訪日外国人旅行者7人分に相当する。
国内の宿泊旅行者なら22人分、日帰り旅行者なら77人分。

人口が減少していく今日、地域経済を考えると観光客の誘致は必要不可欠と考えられる。
工場は1年で出来るが、滞在型保養温泉地は100年かかるといわれる。

新幹線予算は凍結となると、観光客の誘致としては痛いものだ・・・。





●「地方分権化における議会改革」稲田大学マニフェスト研究所客員研究員中尾修氏(前北海道栗山町議会事務局長)

1.国政は国会(議会)中心だが、自治体は違う!

○機関の性格
自治体:憲法93条第1項「地方公共団体には、法律の定めるところにより、その議事機関として議会を設置する。」 ・・・議事とは会合して相談することである。
国会:憲法41条「国会は、国権の最高機関であつて、国の唯一の立法機関である。」

○議会の構成員
自治体:憲法93条第2項「地方公共団体の長、その議会の議員及び法律の定めるその他の吏員は、その地方公共団体の住民が、直接これを選挙する。」
国会:憲法43条「両議院は、全国民を代表する選挙された議員でこれを組織する。」

○権力の行使
自治体:憲法95条「一の地方公共団体のみに適用される特別法は、法律の定めるところにより、その地方公共団体の住民の投票においてその過半数の同意を得なければ、国会は、これを制定することができない。」・・・住民も直接行使する。
国会:憲法前文「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、・・・、その権力は国民の代表者がこれを行使し、・・・」

○リコール・解散
自治体:地方自治法にて、住民の直接請求に基づく住民投票でリコールや解散を求めることができる。
国会:憲法51条「両議院の議員は、議院で行つた演説、討論又は表決について、院外で責任を問はれない。」

○首長の選出
自治体:憲法93条第2項「地方公共団体の長、その議会の議員及び法律の定めるその他の吏員は、その地方公共団体の住民が、直接これを選挙する。」・・・住民は長の選出を議会に委ねない。
国会:憲法67条「内閣総理大臣は、国会議員の中から国会の議決で、これを指名する。・・・」

2.自治体は直接民主制をベースにした限定的な二元代表制

○選挙で選んだ長と議会、住民の直接参加、この3つの緊張関係で自治体を運営。

○議会は重要な決定を担当し(基本構想、予算、条例、契約など)、決定者として長・行政を監視。


平成21年11月11日(臨時議会)、昨今の財政状況や周辺自治体の状況を踏まえて、坂井市議会議員の定数を4名削減し26名とした。
議会は二元代表制の一つとして、十分なチェック機能をこれまで以上に発揮する必要がある。
今後の議会のあり方としては、議会として報告会を実施し、市民の中に入り積極的に意見を聴き、理事者側の提案が正に市民が求めているものかを、これまで以上に市民目線で議論する必要があると思われる。

今後、議会自らが政務調査班を自主的に編成し、調査・研究を行っていくことが大切な事だと感じた。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 坂井市環境推進大会 | トップ | 三国温泉カニまつり »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

坂井市議会」カテゴリの最新記事