坂井市 前田よしひこ

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「連続講演会 地球環境問題と関わる私の一歩」第2回を受講!

2009-10-27 23:45:45 | 環境
平成21年10月24日(土)連続講演会(第2回)を受講してきました!

講演会会場はKUポートスクエア(クイーンズタワーA14F)

巻頭の写真を含め、会場ラウンジからの景色です。

学生時代の景色は見る影もありませんね。

通称KUポートスクエアの正式名称は神奈川大学みなとみらいエクステンションセンターで2004年4月に設立されている。

第2回講演会の講師は「佐藤 一子先生。特定非営利活動法人ソフトエネルギープロジェクト理事長」でした。
プロフィールによると、1944年北海道生まれ。地球サミットに触発され1994年に会を発足。ドイツ視察で得た体験を元に、行政・企業・学校と連携して新エネルギー・省エネルギーの体験・実践型環境教育を推進。2005年から県・市との協働事業として、小・中・高等学校等9ヶ所に太陽光発電を設置。経済産業省需給部会及びRPS法検討小委員会委員。横浜市地球温暖化防止活動推進協議会事務局長。環境省環境大臣賞、新エネルギー大賞受賞。
とのことでした。

今回の演題は「地球温暖化の現状とそれぞれの果たす役割」でした。

1.地球温暖化の現状
 ・日本の1次エネルギー供給(2005年)化石燃料の使用比率は82.3%
 ・世界のCO2の排出量。
  1位中国、2位アメリカ、3位ロシア、4位インド、5位日本。
  総排出量では中国が一番であるが、一人当たりの排出量では日本の方が多いみたいですね。
 ・温暖化で引き起こされる現象。
  異常気象、海面上昇、深層海流変化。
 ・想定される影響。
  植物・生態系、陸の動物、海の生態系、健康・日常生活、食料生産量、経済的損害拡大。
 ・産業革命後:1860年頃から2000年までの気温上昇は+0.74℃、2100年には+6.4℃と言われている。
 ・2003年夏、異常な熱波がヨーロッパを襲った。
 ・熱中症患者数の増加。
 ・冬日の減少。
 ・地球温暖化と感染症。
  日本の気候が冬も暑くなり、輸入品についてきた蚊などが越冬し、日本に住み着いてしまう。
 ・マーシャル諸島(ツバル・キリバスなど)が海に沈む。
 ・アラスカ・ミューア氷河の減少。
 ・地球温暖化と食料品の値上げ。
  豪州全土-1000年で最悪の5年連続干ばつ。小麦収穫量減。
 ・森林減少の原因。
 ・お花畑の焼失(北海道大雪山系五色ヶ原)
2.わたしたちの暮らす横浜市は。
 ・横浜市ではエネルギー転換部門と家庭部門の比率が大きく、オフィス・家庭からの排出量は市全体の40%。
 ・年平均気温は中小都市は100年で+1℃だが、横浜市は+2.6℃。
3.NPOのミッション・果たす役割。
 ・ミッションを明確に持つ-自発的・社会貢献・非営利。
  子ども達に夢と希望を。行政や企業では出来ない事を先にやる。最新情報の伝達。
  体験を通して実行できる事を。そして何よりも具体的に二酸化炭素の削減を。
4.だれにでも出来る社会貢献-1人の思いからはじまる-思いを形に変える。
 ・NGO緑のサヘル代表-サヘル地域の植林。
 ・人道目的の地雷除去支援の会事務局長-地雷汚染に苦しむ国々のために。
 ・NGOアマダ代表-多国籍医師団アマダの人道支援。
 ・ソフトエネルギープロジェクト。
5.それぞれの持っている特性を生かし協働事業を-協働だから出来る事は多い。
 ・神奈川県との協働事業
  公立の学校に太陽光発電を設置して地球温暖化対策の拠点・環境教育の拠点作り。環境教育体験車による環境教育の実施。新エネルギー、省エネルギー学校派遣事業。
 ・横浜市との協働事業
  「金沢海の公園」への太陽光発電設置。横浜市地球温暖化対策推進協議会の事務局。
 ・企業との連携-環境産業への転換
  白熱灯を蛍光型電球に3000個買い換えて100tの二酸化炭素を減らそう。自動販売機の活用で自然エネルギーの推進へ。
6.アフリカの砂漠化防止
 ・代替エネルギーの提案-ソーラークッカー支援。
 ・失った緑の再生を-植林の実施。
 ・学校への太陽光発電の設置。

今回は、主に実践活動中心のお話でした。
地球温暖化の影響で引き起こされる現象として、今後恐いのは経済的損害の拡大と言うことでした。

先生は、社会を変えようと思った事は無いけど、いとしい存在を守りたいという気持ちが責任感につながり、なぜ人は平等でないのだろうなどと疑問をもち、あの自然の美しさを残したいと、体験を通して実行出来ることに取り組んでいるそうである。

何よりも具体的に二酸化炭素の削減を、と訴えていました。

アフリカではソーラークッカーを援助し、たきぎ(火)を使わず食事を作ることなど、初めて見る光景もありまして、新鮮に講演を聴くことが出来ました。

二酸化炭素の削減でわたし達に出来ること、それぞれの役割の中で、思いを形に変えて。

一人一人の使命感が必要ですね。




 







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