「声」たった一度の愛の告白に賭けた声
(小山右人/新潮新人賞)
Amazon Kindle版
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声を発することへの恐怖に怯える男、聞こえてくる声に苦悩する男、その二人と向き合い続けるセラピスト、その三人を巡る物語。自らも医学博士である語り手は現実の中に現れる微細な変化を夢幻へ、あるいは強力な幻覚性を持つまぼろしへと見事なまでに導いて行く。うつし世と幻の世界を彷徨う文学の名手、小山右人。
彼は物語の中に詩情、叙情そしてユーモアを生み出す。
それは・・・日本文化の持つ不滅の美への耽溺である!