夢幻に遊ぶYujin Koyamaの絵画と小説の世界を紹介します!

意外な人間の姿、風景に、きっと出会えるでしょう。フランスを中心に活躍する小山右人の世界を、とくとご堪能下さい!

爺のアヴァンチュール

2016-07-24 22:51:42 | カルチャー
昨晩、大好きなフランス人の仲間たちと一緒にいて、土曜日の一晩、夜通しで起こったことは、蒸し暑い夜の馬鹿騒ぎとして忘れ去られてしまう事だったか、それとも一生忘れられない思い出になるか、どちらにせよ、踏み込んで互いを理解し合うきっかけになったことには違いない。
ただ、うぶなMさん、強引に引き止めて、とんでもない場面に遭遇させる羽目になってごめんなさい。さぞ驚愕されたでしょう。口惜しいところで、心痛みます。
でも、ぼくにとっては受容可能な人間の一場面でした。ぎりぎりのところで、大きな騒ぎにならなかったことだけは救いだった。地域医療の前線で、どんな人間とも対峙しなければならないとか、作家の身にとって、全て受容し得る(敢えて言うなら、大いに勉強になった)人間的光景でした。そもそも魅力溢れる人を、下司な男たちがひしめく店に連れていくところから無理があった。
救いと言っては、その後、皆、親しみが増して、一晩中いろんなことを話せたところか。チョークで落書きだらけの穴蔵のような不思議な部屋に籠って、一晩中、本音で心で近づいた話しが始まったような気がする。
何よりも、求めていた大切な友達が増えたようなのが嬉しい。通り一遍の友達ではなくて、一生の宝となり得るような友。ここ数週間にわたって、ぼくは、よい友と出会う運に恵まれている気がする。
文学、芸術、人間的なあらゆる事象がきらめいて、映画の真ん中にいるようでもあり、何もかもが生きて、肌に触れる感じがした。ただ家に帰って、猫と留守番しているよりは、はるかにましだった。
世間は新しいゲームとやらが上陸して、公園も渋谷の街も、真夜中にもかかわらず人が溢れ、記念的な夜だったらしいが、それもそっちのけで互いを語り合えた。青春のある一日よりは、確実に熱く生きることのできた晩でした。偶々、夏の小旅行に、家族においてけぼりされた、よい歳をしたぼくにとって、土曜日の晩のアバンチュールとしては、奇しくも最高のものとなりました。

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