年末になると聞こえてくるのがベートーヴェンの第九
昨夜のNHK-FMはN響の生放送で第九演奏会…3楽章の途中で家に帰って何とか4楽章を聴くことができました
4楽章を聴くのは実は昨日は5回目^^;仕事でも聴いてましたが何度聴いても気分が高揚します♪
昨夜は息子と二人だったので夕食でカニをつつきながら第九談義♪♪♪ 歓喜の歌の部分は原語で熱唱です^^;
久々に第九の演奏会に行きたいよねって話になりました・・・私は久々に演奏したいです♪
日本初演は1918年6月1日に徳島の坂東収容所でドイツ人捕虜達によって演奏されましたが(男性のみで)
今ではすっかり年末の風物詩となっています
こんなに第九が年末に演奏されているのは日本だけ
元々は楽団員のもち代稼ぎのために始めたと言われていますが
他にも多くの人と演奏して音楽体験を共有できるとかシラーの歌詞が愛と平和に満ちているから・・
私はそういう理由もあるのではないかと思っています
私自身何度も第九の演奏したことありますが、4楽章の合唱が始まるとこっちのテンションも上がるし
終りの方になると何とも言えない高揚感って言いますか、感動があります
演奏するのは正直難しいのですが、その労を報いてくれる素晴らしい曲だと毎回思います
私は年末に第九を聴くとその年の出来事が走馬灯のように頭に巡ります
1、2楽章の少し激しい音楽はしんどかったこと苦しいこと
3楽章の心地いい音楽では楽しかったこと嬉しかったこと
4楽章の歌が始まるといろいろあったけど自分が生きてるからこそ感じられることだから
とても幸せで充実した1年だったと振り返るとともに、来年も頑張ろうと励まされます
ひとは苦悩を突き抜けて歓喜を歓喜を勝ち得るのだと・・・というベートーヴェンの言葉の通りです
ベートーヴェンは30歳になる頃にはほとんど耳が聞こえなくなって絶望したようですが
それを癒してくれたのが自然だったということです・・こんな言葉を残しています
田園にいれば私の不幸な聴覚も私をいじめない
そこでは一つ一つの樹木が私に向かって「神聖だ、神聖だ」と語りかけるようではないか
森の中の歓喜の恍惚! だれがこれらすべてのことを表現し得ようぞ
第九のシラーの歌詞もいいです^^ベートーヴェンが若い頃共感して作品を作りたい気持ちがわかります
この世の習わしが厳しく分け隔てたものを
あなたの聖なる威力が再び結び合わせる・・・
あなたの穏やかにたゆたう翼のもと
すべての人々は兄弟となる
この第九を聴くとシラーの歌詞も含めて人間の尊厳っていうかそういうメッセージを感じます
当時音楽家といっても所詮貴族の使用人みたいな扱いだったから平等な世の中を求めていたのかな?
こんなに多くの人に愛される一曲になったことベートーヴェンは喜んでるに違いありません