週刊現代に連載されていたエッセイに新しいエッセイを加えた本で新刊コーナーでたまたま手にした本です
どんなさよならなのかな??と思って読み始めたら弟や前妻との別れなどについて書かれていました
この人については夏目さんのことなどいろいろあるので受け入れられない人も多いかもしれませんが
様々な別れについて書かれていたので共感できることも多かったです
別れっていうのは突然来るっていうか思わぬ形でやってくるから
生きてる時にもっと深く関わっておけばよかったとか後悔もあります
亡くなってからいくらその人のことを思ってももう会うことができないし・・・
実際メチャメチャかわいがってくれた祖母や
実家を建て直した時に学校に通う関係で半年くらい一緒に暮らした叔母が半月の間に2人共亡くなった時は本当に後悔しました
しかも・・・理不尽な理由で祖母の時は葬儀も出てないし叔母の時も葬儀のみで、お盆などの供養すら満足にさせてもらえず、今でもとても後悔が残っています
人との最期の別れについては、それぞれいろいろな考えがあると思うので別れ方や見送り方は様々だし
その人との関りやその人への思いと言うのはその人にしかわからないし、悲しみの深さは人それぞれだから
悲しみなど人の痛みに寄り添うことができる人でいたいなと それ以降強く思っています
この本を読んで悲しみに寄り添ってくれるというか 悲しみを共有してくれる人がいるという感じで
なんだかほっとした気分になりました
冒頭に
やがて別離を経験した人にしか見えないものが見えて来る それは彼等が生きていた時間へのいつくしみであり
生き抜くしかないという自分への叱咤かもしれない
とありました・・・
私はまだ近しい人との別れというものをあまり経験していないのでいずれはそういう時が来るだろうし
そうなった時 またこの本を手に取って読んでみたいなと思いました