ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

久しぶり

2003年04月29日 | ゆきちゃんの日記
今日は所属している自閉症協会の総会でした。

託児が準備されていて
ボランティアさんがマンツーマンで見てくださるので、

由紀子も一緒に参加しました。

ここで由紀子は久しぶりに
お友達のKENちゃんに逢いました。

KENちゃんは2年前まで
由紀子と一緒に島の学校の特殊学級に所属していた男の子です。


先に島を出て長崎で中学生になっています。

顔を見るなり由紀子は彼に合言葉を投げかけました。

以前の学校で彼らは2人にしかわからない合言葉で
コミュニケーションを取り合っていたのです。

でも、その言葉に彼は何も反応をしませんでした。

忘れてしまったようなのです。


由紀子はその瞬間から耳を押さえ

「KENちゃん、嫌いなの!」

と完全拒否の姿勢をとり始めました。


やれやれ!おなじ自閉症でも、
あなたのように何でも覚えているわけではないんだよ!

母親同士は笑ってみているしかありません。

そのうち、由紀子もあきらめて一緒に昼食を取りました。

でも、ちょっとすねている由紀子です。(笑)


ところが食後に会場のソファーで
くつろいでいる由紀子の姿を見ていたKENちゃんがいいました。

「ドンばら、ドンばら ポーンポン!」

これは、お腹が出ている由紀子のあだな
「どん腹」の歌です。(爆笑)


KENちゃんが思い出したのです。

由紀子はその歌を歌い返しながら
(⌒ー⌒) ニヤリ。

それから二人は以前のように、
程よい距離を保ちながらいい関係を持ち始めました。

よかった!・・・めでたし!めでたし!ですね(*^。^*)


でも・・・・2年間の空白を埋める思い出が
由紀子の大きなお腹だったとは・・・。

もうちょっと、いいイメージはなかったんかい?(笑)

=END=


コメント
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