ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

視力

2004年09月03日 | ゆきちゃんの日記
夏休み前の健康診断のときに
由紀子の視力はAでした。 

保健室のK宮先生が何度も練習をさせてくださって、
普通の視力検査ができるようになったと喜んだことを覚えています。 

ところが、夏休みの終わりごろから
なんだか由紀子の様子が変だと思うようになりました。 

夏休み前はパソコンの前からテレビの時計が読めていたのに、
最近は時間を聞くとテレビの前まで言って
時間を読むようになりました。 
 
いや~~~な予感!
( ̄~ ̄; ) 
 

それで、昨日保健室で視力検査をやってもらったら・・・
なんとCのラインまで落ちているではありませんか、

∑( ̄[] ̄;)おお~っ!! 
 

我が家は全員が近視(母と父は老眼も入ってきたけど・・・笑)
なので、きっといつか由紀子も近視になると思っていたけど、
やっぱりショックです。 
 
もしかしたら仮性近視の治療で
もう少し視力を回復させられるかもしれない!

そんなわずかな希望を持って眼科に受診することにしました。 

結果は視力が0.7! 

やはり近視でした。
(ノ_・。)うるうる・・ 

治療の効果は期待できないとのことでした。 

まだめがねを必要としないといわれ、
中学校入学前にもう一度検査をしていただくことになりました。 

やっぱりねぇ~!
ε-(_- ヾ)ハァ 
 

とても残念な結果だったけど、
この病院の先生がとてもいい対応をしくださいったおかげで、
私はちょっと救われた気持ちになってます。 
 

看護婦さんの一連の検査が終わって
由紀子と一緒に診察室に入った私に先生が

「おかあさん、向こうの壁の前に立ってください。」

と言いました。 

訳もわからず壁の前に立つと
 
「お母さんが見えるね?」

と由紀子に聞きました。
 
「見える!」

と由紀子が答えると、 

メガネをかけさせて
度の入っていないレンズを入れてもう一度 

「お母さんは見える?」 

「見える!」 

次は度の入ったレンズを入れて 

「今度はどう?」 

「見える!おかあさんだぁ!v(*^-^*)ゞ」 
 

この後の説明で先生が言いました。 


「見えないめがねでもお母さんが見えると言ったけど、 

度の入ったレンズのめがねをかけて

お母さんの顔を見たときの笑顔でわかるでしょう? 

やはり見えにくいんですね!」 
 

私と同じ年代の女性の先生でした。 

障害があって、
検査が正確にできない子供を持つ親の気持ちが
よくわかっている人だと思いました。 

確かに由紀子が近視になったのは残念だけど、
あの笑顔のおかげでつらい現実も受け入れられた気がします。 

そして、これ以上私の顔が見えなくなる前に
メガネを掛けさせようと思います。 


=END=
コメント
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