ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

腹鼓

2016年03月07日 | ゆきちゃんの日記
追記
マジンガーZの歌詞を間違えていたので訂正しました。



由紀子さんの今日の一枚!


自分のお腹を叩きながら
唄っております。(笑)

何の歌かと言えば・・・


マジンガーZ!

 

高く 空にそびえる くろがねの城
スーパーロボット マジンガーZ

J(o_^◇^)o_ポンポンポンポン♪




今日もご機嫌でございます。(笑)


デイで運動をして疲れたのでしょうか?


他に日記のネタになるようなこともせず
今日は10時前に寝てしまいました。(笑)


なので、今日は簡単な更新で申し訳ない!!
m(__;)m


就の記録 その6も更新しています。
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就学の記録 その6 保育園の見学

2016年03月07日 | 就学の記録
これは18年前、由紀子が保育園の年長さんの頃に
小学校入学に向けて私が行動した時の記録です。
あくまでも由紀子の母として
見たり、考え、感じたことを書いています。
その事をご理解の上お読みください!


学校見学も一通り終わって
保育園の担任の先生に

見学をする前よりも
迷いが深くなってしまった~~!
o(;_ _)o

と、泣きついたら・・・(笑)


先生が
「お母さん!保育園でのゆきちゃんの様子を見に来ませんか?」
と、言ってくれました。

「ただし、教室の後ろに立って見ると
ゆきちゃんも子どもたちも普段通りではなくなるので
エプロンをつけて、保育園の仕事をしに来てください!」
d(ー.ー )


(  ・  _  ・  ;  )エッ?・・・はい!!



びっくりの条件付きの見学でしたが(笑)
この見学が、今までの中で
一番心に残る見学になりました。


・・・・・・・

1.由紀子の反応

朝、普通に保育園に由紀子を送り出してから
車を駐車場に入れて、園長室へご挨拶!

教室へ行くと由紀子は他の部屋の先生に挨拶に行っていていなかった。
待つ事15分。
由紀子が教室へ戻ってきた。
私が背中を向けて仕事をしていると近寄ってきて顔を覗き込んできた。

「おかあさん」

一言呟いて固まってしまった。

先生に「おしっこに行って早く着替えなさい。」
と声を掛けられトイレに行ってしまった。

戻ってきた由紀子のパンツは半分しか上がっていなくてお尻が見えていた。
直してやりたい気持ちをぐっと我慢して仕事を続けた。

ここで手を出したら今日1日私に頼ってくると思った。

先生やお友達に注意されて私に助けて欲しそうな顔をしていたが、
助けてもらえないと分かると自分で直し始めた。
それ以来由紀子は私に近づこうとはしなかった。

その後一人で体操服に着替え洋服をたたんで自分の戸棚に直していた。


2.朝のお祈り

名前のとおりカトリック系の保育園なので毎日お祈りがあります。

お当番の子どもたちが自分で考えたお祈りを言うのですが、
今日は由紀子の当番の日。

「きょうはくもりです。
あしたはいいてんきになりますように、おまもりください。」

由紀子が誰にも助けられずに
これだけの事を大きな声で言うのを見て感激してしまった。

みんなが言うのを聞いて覚えたのだろうが、
これは決められたセリフではなく由紀子の言葉だったと信じたい。


3.制作・・・七夕の飾りを作る。

乙姫と彦星の顔を折り紙を貼って作るのだが、
先生が「材料を取りに来なさい!」と言う声を聞いても由紀子は動かなかった。
みんなが先生のところに集まっていても黙って座っていた。
「由紀ちゃんも取りに来なさい!」
その声を聞いてやっと席を立つ。

その後も、先生がみんなに向かって指示を出しても
由紀子はそれが自分に向かっても言われていると理解できていないようだった。
先生やお友達がもう一声由紀子に掛けてくれなければ動かない。

個人的に指示してもらうとほとんどの事は自分でできていた。
小学校に入っても誰かに声を掛けてもらわなければ動けないだろうと思った。


4.自由時間

「できた人から順に好きな遊びをしていいですよ」の声にみんなが遊び始めた。
由紀子も作業を終わって机に座っていた。
「由紀ちゃんもシールをしたら?!」
と先生に声を掛けられて
棚から台紙とシールの箱を持ってきて机で何か始めた。

離れたところで仕事をしていたので良く見えなかったが
出来上がったのはちょうちょの絵だった。

シールを貼って色を塗って出来上がったものを
先生に持っていくと箱の中に入れてもらえる。
シールは、貼る枚数が決まっているようだった。
家ではシールを見ると全部貼らないと納まらない由紀子が、
ちゃんと決まりを守っていた。

その後、他の子どもたちは何人かで遊び始めたが
由紀子は教室の中をうろうろしながら、
みんなが遊んでいるのを見てニコニコしていた。
そばにいるだけで幸福そうな顔だった。


5.運動の時間

2人組みで競争する運動があったとき。
「好きな人と組んで」と言う先生の声に
誰も由紀子と組んでくれなかったらどうしようとドキドキしてしまったが、
男の子が「由紀ちゃん!」と駆け寄って手をつないでくれた。
良かったと思っていたら・・・
先生が「K君では由紀ちゃんを引張れないよ、Aちゃんお願い」
と言って相手を代えてしまった。


どうなるのかなと心配したが
代わった女の子も別に由紀子を嫌がる事もなく
すんなり競争が始まった。

もちろん由紀子の組がビリ!
でも、相手の女の子は平気な顔だった。

由紀子を受け入れてくれているクラスの子達に
感謝の気持ちでいっぱいになった。


6.給食当番

今日は由紀子たちが給食の準備もしなければならなかった。
先生が
「当番の人はエプロンをかけて、いらっしゃい!」
と声を掛けても由紀子は知らんぷり。
「由紀ちゃんもだよ!」の声でエプロンをかけに行く。

エプロンをかけるのに時間がかかって、
由紀子が先生のところに行くころには配膳が始まっていた。

先生がつぎ分けたお皿をみんなの所に持っていくのだが、
由紀子は適当に置いていく。
それを当たり前のように席についている子どもたちが並べ直してくれる。
「わたしのところがないよ!」とかいろいろな声が聞こえるが
誰も由紀子を責めたりはしていなかった。


7.給食

家では好き嫌いが多くて、なかなか食べてくれない由紀子が
保育園では皿につがれたものは全部食べてしまう。

でもやはり食べるのが遅くて、
もう少しでデザートを没収されるところだった。
クラスの中には由紀子よりも遅い子が2・3人いて
デザートのバナナを本当に没収されていた。



8.感想

保育園ではクラスの子にたくさん助けられているのだろうと思っていたのだが、
私が思ったほど助けはいらないようだった。
クラスの子どもたちは由紀子の事を特別な子としては扱ってはいなかった。

先生も
「もっと由紀ちゃんの事を助けてやればいいのに、
と思う事があるくらい普通に接しています。
でも、決して無視しているわけではなく
本当に困っているときはちゃんと誰かが助けているんですよ、
感心するほど自然です。」

と、おしゃるほどだった。


来年、一緒にF小学校に入学する子どもたちを
由紀子の回りに配置して下さって、
普通学級に入ったらこの子達が同じクラスになって助けてやれるように
今仕向けているところなのだといわれた。
先の事まで考えて下さる先生にいつも頭が上がらない。

このままずっと保育園にいられたらいいのにと、
また無理な事を考えて、ため息が出てしまった。

私が想像していたよりも由紀子はしっかりしていた。

自分の事はほとんど自分でできるし、
作業のときも教室の中をうろうろする事もなく、
ちゃんと席についていられる。

家での甘えん坊がうそのようだった。
 
でも、全体に向けての指示が自分の事として受け入れられない事も良く分かった。
小学校でも先生がもう一声掛けてくれなければ,ついては行けないだろう。

そして、家よりも無口な由紀子の姿が印象的だった。
きっと保育園では一生懸命がんばっているのだろう。

・・・・・・・

保育園の様子を見学させてもらって
本当によかったと思いました。

保育園には私の知らない由紀子の姿がありました。

もしも、見学をしていなければ
家庭での甘えん坊の由紀子の姿だけで
就学を判断してしまうところでした。

これならば普通学級でやっていけるかもしれない!
と、思ったのですが
全体への指示が、自分への指示だと分からなことも分かって
不安も残りました。

そして、一番びっくりしたのが
子どもたちの対応でした。

由紀子ができることには全く手を出さず
危ない場面では、側にいる子が
由紀子の手を握って止めてくれていました。

小学校で見た子どもたちとの関係とは
全然違うものでした。



でも、これは3年間一緒に過ごしたから
出来上がった関係なのだという事も
この時に解りました。



これで見学は全て終わりましたが
まだ心は揺れていました。


次回はいろんな人に就学について
相談をした時の話を書きます。


・・・つづく・・・
コメント (2)
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