ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

5.自閉症について その3

2016年03月27日 | 強度行動障害
注)これは私が由紀子の事を理解するために
勉強をしています。
私は専門家ではありませんので
間違った解釈をしている場合があります。
ご理解の上、お読みください。



今回は「想像力の障害」についてです。

日常生活というのは、予想外の変化の連続ですよね?!


私たちは、周りの状況や、過去の経験から
いろいろ予測を立てたりして、
その変化に折り合いをつけていますが

自閉症の人には、目の前に起きていることが全てで
これからどうなるのか(先の展開)とか
どうしてそうなったのか(背景)等の
想像が苦手です。

だから、予定の変更などが苦手なんですねぇ~。


私は、由紀子と出かけるときには
必ずスケジュールの予告をすることにしています。

そして、①・・・
    ②・・・
と、自宅に戻るまでの行動に番号を付けて
教えるようにしています。
途中で変更も可能ですが
その時はまた番号を付け直します。

面倒くさいですが、そのひと手間で
行動が楽になります。(笑)




自閉症の人は、想像力が弱いために
幼児期にはごっこ遊びが苦手で
感覚的な遊びに没頭したりします。


私の知っている自閉症の男の子は
回転するものが好きで
換気扇を見つけると、それをずっと見て動かなくなったり
目を離すと洗濯機の蓋をあけて、中を覗き込むので
親は大変だったと言っていました。


由紀子もおままごとは全然しませんでした。
レゴブロックを買ってやっても
作るのは四角ばっかりで
凸凹はNGでした。(笑)

想像力が無いから
他に作れなかったのかもしれません。

でも、ブロックがはまっていく感覚が好きだったみたいで
毎日、ただただ四角を作っては崩していました。


そして、自閉症の人は
決まったルールが守られる環境の中にいると落ち着いていますが
新しい場所などに連れて行くと不安定になります。

そのせいで
興味や関心の幅が狭くなって
特定の物事に強いこだわりを持つようになるそうです。

そして、
「俺ルール」を作り出してしまうんですね?!

・・・ニキ・リンコさんが「俺ルール」という本を出してます。(笑)・・・


周りの人にとっては、
そのこだわりや俺ルールはとても厄介な物なのですが
由紀子たちにとっては、自分を守るために必要な物なのかもしれません。



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これで自閉症の「三つ組みの障害」

1.社会的相互交渉の質的な障害
2.コミュニケーションの質的な障害
3.想像力の障害

が終りました。


でも、三つ組みの障害の現れ方は
年齢や知的障害の程度、それまでの生活経験によって
一人ひとり違います。

それに、他にも
感覚が過敏だったり、逆に感覚が鈍かったり
多動や睡眠障害など
自閉症に合併しやすい症状によっても大きく違ってきます。


このテキストのこの項目のまとめには

重要なのは「三つ組み」やその他の症状が
どのような形で現れているかを客観的に把握し、
それによって本人がどのような困難を感じているのか
どのような環境や支援があれば豊かに過ごすことができるのかを
考えていく事です。


と、書かれてありました。



由紀子の自傷行為について
主治医に相談をした時に
同じような事を言われた経験があります。

自閉症の特性(自傷行為について)


その日記にも書きましたが
親は子どもに自傷行為などの問題行動が起きた時に
目の前で起きているその行為をすぐにやめさせたいと
焦ってしまいます。

でも、その問題行為がなぜ起きているのか
原因と背景を知らなければ対処はできません。


由紀子が落ち着いて暮らせることが
私たち家族の平和でもあります。
その為に、やっぱり
「強度行動障害」の背景も勉強しなければ!と
あらためて思っています。


勉強はまだまだ続きます!
(p`・ω・´q)


こちらのサイトを参考にさせていただいています。

その他にも過去に参加した学習会の資料や
自分でメモしたものから引用したりしています。

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コメント (1)
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