ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

ごめんなさい!!

2004年05月21日 | ゆきちゃんの日記
これは昨日のことなのですが、
帰りの用意をしていた由紀子が
運動会で使うポンポンの一つが無くなったと言って
パニックを起こしたようです。

そして、近くにいたお友達の頭を叩いてしまいました。 
 
ちょうどお迎えに来ていた私は、
由紀子をみんなの前で厳しく叱りました。 

幸いお友達に怪我も無く、
由紀子が謝ったら許してくれましたが、 

パニックになっていたとはいえ、
人を叩く事はぜったいに許されません。 

なんとか、由紀子にも
自分のパニックをコントロールできるようになって欲しいのですが、
最近自傷も加わってだんだん厳しくなるばっかりです。 
 

自閉症という障害の為に
みんなとは違う感覚をもっている由紀子は、
配慮をして頂かないと生活がしにくいので、
私も回りの方々にいろいろ無理をお願いする事が多くなります。 

嫌がってパニックを起こした時など、
無理に乗り越えさせないで欲しいとお願いする事もあります。 

そんな事が重なると

「嫌がる事はみんなさせないのか?」とか、
「全て由紀子の好きなようにさせるのか?」という誤解を
皆さんに与えてしまったのではないかと不安になる事があります。
 
そうではないのです。 

うまく表現できないのですが、
配慮を頂いた上で出来る事をしなかったり、
わがままを通そうとした時、
そして今日のように人を傷つけるような行為をした時には
叱っていただきたいと思っています。 

 
ただ、障害から来るつらさと、
わがままとの見極めがむずかしくて、
私自身も常に迷っている状態なのです。 

特に、最近この迷いが大きくて悩んでいる母なのです。 
 

自閉症・・・一緒にいると楽しいことがいっぱいですが、
いまだにわからない事だらけの障害です。 
 

今日、頭を叩いてしまったお友達。 

本当にごめんなさい! 


=END=
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K村先生と・・・。

2004年05月20日 | ゆきちゃんの日記
今日は現川での音楽レッスンの日です。 

H崎先生にピアノで伴奏をしてもらって
歌を歌うのをとても楽しみにしている由紀子ですが、
今日はもう一つ嬉しい事がありました。 

なんとK村先生が現川まで
由紀子に逢いに来てくださったのです。 

先生が来るとわかってからドキドキの由紀子です。
ヾ(*゜▽゜*)ノ  

そして、ついに先生が車で到着・・・・
部屋に入ってくる直前は歓喜の舞いで飛び上がってました。(笑) 

先生はギターを抱えて来て下さってました。 

それを見た由紀子が
「君を乗せて」を歌いたいと言い出して、
先生方が準備を始めた時です。 

由紀子が急に一本指で「
君をのせて」のメロディをピアノで弾き始めたのですが、
いつもは簡単に弾く由紀子がなんだか焦っています。 

H崎先生に自分の手を持って弾かせてくれと訴えるのです。
 
(・・。)…ん? どうしたのだろう?? 

フッと見ると、
ピアノに置かれたH崎先生の楽譜の音とは
違う音で弾こうとしているみたいです。 

「K村先生!いつも歌っていたキーは何ですか?」とたずねると 

「たぶんEmです。」 

やっぱり!!ピアノの楽譜はAmになっています。 

由紀子は学校でいつも先生と歌っていたキーで
歌いたいと言いたかったのだと思います。 

思い出しました。 

初めてここで「君をのせて」を歌おうとした時に
キーが違うと言って泣いたのでした。 

あの時から、由紀子はこのキーの違いを聞き分けていたんです。
 
やっぱり絶対音感が・・・と、みんなで再確認をした瞬間でした。 

 
由紀子の希望通り、
K村先生のギターでEmのキーで歌う事になりました。
 
H崎先生が太鼓でリズムをつけてくださって、
3人ですばらしいセッションが出来ました。 



他にも学校で歌っていた曲をギターで伴奏をして頂いて、
幸せそうな由紀子でした。 

最後にはH崎先生の伴奏で
「涙そうそう」を独唱して楽しい時間は終りました。 
 

K村先生が転勤した小学校はこの現川の近くです。
 
やっぱりどこかで先生と由紀子はつながっているのでしょう。 

いつか、この三人でコンサートを開いたらすてきだろうなぁ・・・

v(*^-^*)ゞ*’゜☆イエイ☆


=END=
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みんな、ありがとう!!

2004年05月19日 | ゆきちゃんの日記
運動会まであと、2週間になりました。 

6年生は組み体操の練習で大変です。 

由紀子も組み体操に参加をするのですが、
運動能力的にみんなと同じことをするのは無理なので、
難しい所は由紀子独自のポーズをさせてもらう事にしました。 

でも、なんとなく今年の運動会は
由紀子の中で盛り上がりに欠けています。

そこで、なんとか由紀子にやる気を起こしてもらう為に、
組体操の説明書を写真で作る事にしました。 

交流学級のみんながモデルを
そして撮影はI西先生が引き受けてくれました 


それを私が説明書にまとめてました。



これがその中の1枚です。 

写真を頂いてその一枚一枚を見ながら、
由紀子の為にたくさんの写真を撮ってくれた
クラスのみんなの気持ちが嬉しくて胸がいっぱいになりました。 

このお友達の気持ちに答えるためにも
由紀子は頑張らなくてはいけないと思いました。 

でも、みんなの気持ちは由紀子にも確実に届いています。 

出来上がった説明書を見ながら
お友達の名前を一人ずつ確認して、
私に自分のポーズを一つずつやって見せてくれました。 

「ヤー!」と、掛け声までつけて・・・。 

きっと、組体操も楽しくやれる・・そんな気がしてきました。 
 

この写真撮影の日に嬉しい事がもう一つありました。



上の写真は6人ピラミッドなのですが、

本来は土台は3人です。 

由紀子はその横で誰も背中に乗せずにポーズだけをするはずでした。 

でも、ためしに子どもたちが上に乗ってみたところ、
由紀子は頑張って持ちこたえる事が出来たそうです。。 
 

自閉症の人は共同作業が苦手です。
 
だから、もし嫌がって由紀子が急に逃げ出したら
上の子どもたちが怪我をするかもしれない・・・
そんな思いがありましたが、

由紀子はみんなと一緒に頑張る事をちゃんと学習していたんですね。 

3組の子どもたちだから
由紀子をそうした気持ちにさせる事が出来たのかもしれません。
 
みんな、本当にありがとうね!!


=END=
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パズルのやり方

2004年05月15日 | ゆきちゃんの日記
パズルが好きな由紀子は
休みの日は集中して制作を楽しんでいます。 

今やっているのは1000ピースの
「くまのプーさん」のパズルです。 
もう何回も作っては壊し、
作っては壊しを繰り返しています。 

(1000ピースのパズルを繰り返し作る人ってあんまりいないかも…。)

 
今日も朝から頑張っていたのですが、
見ていると変わったことをやってました。

 

形ごとに分けて積み上げてあるんです。 

もともとパズルを絵ではなく形で作ってゆくので、
この方が合理的なのでしょう。 

1時間後には3分の1近く出来上がっていました。 

この作業能力、きっと将来に役立つでしょう。
 
しっかり育ててやりたいと思います。 

=END=
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記 憶

2004年05月13日 | ゆきちゃんの日記
転勤族で引越しを繰り返している我が家では
古いアルバムはずっとダンボールの箱の中です。 

先日、古い写真が必要になって
押入れの中からそのダンボールを引っ張り出して
ゴソゴソやっていたら、
由紀子宛のハガキが出てきました。
 
(・・。)…ん? 誰からだっけ? 

そのハガキは6年前、
由紀子の保育園でお世話になったO山先生が
転勤をされた後に下さったハガキでした。
 
保育園の年長さんだった由紀子は
そのウルトラマンのついた絵葉書をとても喜んだのでした。
 
でも、もう由紀子はきっと忘れてしまっただろうなぁ・・・
そう思って由紀子に見せる事もなく
パソコンの机に置きっぱなしにしてしまいました。 
 

ところが、今日そのはがきを見つけた由紀子が 

「O山先生だ!」といいました。 

覚えていたんですねぇ~~! 

びっくりです。w(( ̄ ̄0 ̄ ̄))wワオッ 
 
ハガキを頂いた頃には全く字を読む事が出来なかった由紀子が
今は漢字こそ読めないものもありますが、
ほとんどを自力で読む事ができるようになりました。 

 
今まで由紀子がお世話になった先生方とは
ゆきちゃん通信の新聞を送ったりして、
出来る限り連絡を取り続けているのですが、
あの頃は新聞を作り出す前で、
お別れしたままになってしまいました。
 
O山先生、今頃どうしていらっしゃるでしょうか? 

由紀子はもう11歳になりました。


=END= 
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