とうとう史上最高齢シバジー(130歳)の意識も、肉体から離れてバルドゥ(中有)へと旅立ちます。
その前に、十日以上もブログをご無沙汰してしまった訳に触れておきますと、今回はスマホを失くしたんじゃなくタイホされてローヤに入れられていたからです。 一応十日で出て来れましたがまだスマホは取り上げられたままで、今回は慣れないパソコンからの投稿になります。
この経緯については後程詳しく書きますので、先ずはシバジーの最期を締め括らせて貰います。
バルドゥについては前作「Shu-Shan」の「終」章で、曹希聖(1905~76)のそれを描き切りましたので今回は深堀りしません。
ザックリと幼少期からの追体験を描いて行き、シバジーがメソポタミア1の酪農家として成功し大家族を築くまではスピーディに行きます。
聖書の「ヨブ記」でもこの酪農家は既に成功した所から描かれており、彼が全てを失った経緯も「天災で」としか記されていません。
しかし現代風に描くならばもう少し具体的な記述があって然るべきで、沢山いた子供たちをみんな亡くすからには、やはり戦争しか考えられないかと思います。
それは今のウクライナ南部の様に侵略され全てを奪われて、子供たちはみな戦って死んだとするのが妥当でしょう。
生き残った部族も全員奴隷にされ、シバジーは唯一人落ち延びてヒマラヤに棲み着きます。 彼は一人そこで動物たちとだけ心を通わせて晩年を過ごしていましたが、トゥルクとの出会いによって救われ幸せな最期を迎えます。
こうした回想はリアルな「夢」として体験しており、時を同じくして冬眠中のクマと一緒に深い眠りに着いていたトゥルクの「夢」も一つに合わさります。 トゥルクとシバジーは共に「動物福祉牧場」を創り上げ、アイヌ(人)とカムイ(動物、神)の共進化の道を拓きます。
2人は神に祝福され、特別に天空の星々を巡る「銀河鉄道」のチケットを手にし、初めて地球から魂は飛び立って宇宙の多くの文明と交わります...
物語の流れとしはこんな所で、第一部の最終章「逝」は幕をとじます。
ロマンチックな話から一転して私がタイホされた経緯を話しますと、スクーターの登録をしに練馬の運輸局に向かっていた途中、たまたま自衛隊の駐屯地が間にあって迂回するのが面倒だったのでショートカットしてしまい(かなり酔っぱらってた)、自衛隊は今結構ピリピリしてたようで問答無用にタイホされました。 その時、私のバックの中からここ数年常に持ち歩いていた大麻も見つかってしまい、それで話はややこしくなりローヤに十日間も入れられるハメになってしまいました。
因みにスクーターは8月1日から小鹿野町の地域おこし協力隊として働く為に買ったモノで、この公務員の仕事はタイホされた事で当然解雇されました。 残念ですが気を取り直して、新たな道を切り開いて行きます。
次回からは「Sayの物語」第二部に入る前のインターミッションとして、私の獄中での経験を語らせて貰います。