「グレイスランド」と検索すると、このエルヴィス-プレスリーの家がトップに出て来ます。
なので今回はエルヴィスに因んでロックンロールな文章を心がけますが、私は彼のカッコ付けた歌い方があまり好きではなく、ロックでは自然主義のキンクスが大好きます。
しかし上のウィキページは、エルヴィス-ファンによる特筆的な「バズり」方を見せており、私は読み切るコトが出来ませんでしたが参考になりました。
それは例えばこの家が、「世界一多くの訪問客を集めた」ギネス記録を更新しているコトや、ブッシュと小泉の両大統領が揃って公式訪問したコト、プレスリー自身は家の内装はクレージーなハニーに任せて、自分はもっぱら庭作りに専念したコトなどです。
今日この「グレイスランド(恵みの土地)」を題名にしたのは「地球環境革命」の続きとしてで、これも近未来の物語とコラボさせ3回シリーズで描きます。
今回はイントロまでと云うことで音楽の話に終始しますが、今日は久々にMDウォークマンが復活して(アマゾンで新たに購入)、たまたま聴いたカセットが Simon & Garfancl で、自転車で数時間走ってハイになってた時に「グレイスランド」を聴き初めて感動したので題名にしました。
この歌はポール-サイモンの代表アルバムのタイトル-ソングですが、私はそれほど好きではありませんでした。
それは単純に、離婚して心に隙間が空いたことや、子供を連れて旅をしたことがないからで、テーマパーク(EPE)となったグレイスランドにもさほど魅力を感じませんでした。
しかし、このグレイスランドにはフルシチョフ(ソ連邦最後の書記長)も訪問し、これを「自由主義によって成し遂げられるコトの象徴」として改革アピールに用いたコトを知りました。
これだけ後世に影響を及ぼしたエルヴィスは、やはり偉大なアーティストなのかと思え、これまでローリング・ストーンズなどと同じくキザな歌だと軽視して来たのですが、改めて聴きなおす気になりました。
人はそれぞれ違った「幸せ」を求めて生きており、エルヴィスの場合はプアホワイトのそれを歌っていたとされます。
「貧しい白人」と言えばブルース-スプリングスティーンやニール-ヤング、エルヴィス-コステロなどが歌のテーマにしていますが、ヤングとコステロはエルヴィスへのリスペクトも歌っていました。
「幸せ」と言えば、それを政府が国民に押し付ける共産主義は失敗に終わりましたが、「幸せ」を売りモノにした資本主義にも限界と飽きが観られ、これからの子供たちはいったいどこへ向かうのか、大人たちも迷い指導しかねている様子です。
その答えをポールは「グレイスランド」に行くコトで見出そうとしますが、歌のような楽観論では「恵みの土地」には辿り着けないような気もします。
それには土中に有効微生物群を育てて行くような、地道で現実的な努力が必要かと思え、グレイスランドは何処かにある土地ではなく、自らの手で作り上げてこそ価値があると、物語で描きたく思い、それを次回のテーマと致します。