「女子鉄道突撃隊」の火車での工作は、「寝そべり族」だけでなく農民工もターゲットとし、彼等のハートを掴もうとします。
このコラムはとても良く書けていて、「農民工の苦悩」がヒシヒシと伝わって来ますのでぜひとも参考にして下さい。
ここでは農民工の一人息子にもフォーカスし、彼はやはり大学を卒業しても良い仕事に着けそうもなくて苦悩しています。
彼の周りの友達もみんな都会での将来に希望を持てず、かと言って農村に戻ったらもっと重たい苦悩が待っています。
因みにコラムの最後に出てくる「平凡の道」は朴樹(フーシュー)の最近の歌で、彼も歳を取って若い頃ほどもう才気走ってはいませんが、暗い中国の現状を赤裸々に唄っています。
そんな暗い現状を農民工は体現しており、火車の自由席(無席)車両は彼等のダークなオーラで溢れています。
「闇っ子」も殆どは農民工から産まれ、農村では男子が必要とされるので女子は産まれても戸籍登録されないコトが多々あります。
そんな農民工に対して「女子鉄道突撃隊」はとても明るく接し、自分が「闇っ子」であるコトを明かします。
すると女の子を捨てた(売った)農民工は話を聞きたがり、彼女は包み隠さずに自分の苦労談を語ります。
それは闇社会で生きて来た辛い幼少時代から始まりますが、今では善き姉妹達に恵まれて、明るく元気に生きていると語り、農民工の親としての苦悩を慰めます。
自分よりも苦労を積んでいる若い娘の話を聞くのが初めての農民工(女性も多い)は、強く心を打たれて、彼女の配るチョコレートの効果もあり感激の涙を止められなくなります。