これが欠けた社会では、子供は「不安と心配」によって真っ直ぐに成長できなくなります。
ここでまた最近テレビで観た番組をフィーチャー致しますと、「脱北ユーチューバー」がこの「不安と心配」を顕著に示しておりました。
彼等彼女等は故郷に親族を残しており、自分が「脱北」したコトで彼等に迷惑が掛かるかもと心配しながら、それでも生活の為に「北」を批判する動画をアップし続けていました... 彼等の苦闘がいつか報われるコトを祈ります。
より「子育て」にフォーカスした「北朝鮮モノ」では、前にロシアの映画監督が作った「太陽の下で」を紹介しました。
これは「劇場国家」に於けるプロパガンタ映像製作の舞台裏をドキュメントした映画で、その子役の美少女をとことん映し出していました。
この少女は党のエリートコースへと進みますが、結局は「不安と心配」に駆られて泣き崩れてしまいます。
これは明らかに「最悪な子育て」と言え、彼女が洗脳社会から脱するコトは難しいと思いますが、それに対してちゃんと「不安と心配」を懐けている処に希望が在ると言えます。
そんなウソで塗り固められた「安心と信頼」ではなく、本物のそれを私は物語で描きたいと思います。
その上で、参考となる教材を日本で受けた教育から拾い上げたいのですが、残念なコトに何も思い当たらないのが現状です。
果たして日本の子供たちは、親や学校や社会に対して「安心と信頼」を懐けているのか?
これはとても大きな文学テーマなので、真っ向から論じるのは大変で「抜け道」を利用させて貰います。
それはともすると今の日本で、学校よりも大きな影響を子供たちに及ぼしているかも知れない「ゲームについて」です。
私の世代でも子供の頃はオールナイトでゲームするコトが一般的で、私もそんな夜を数知れず明かし学校は寝る場所となりました。
この「ゲームの世界」は時間をアッという間に流し去り、今の子供たちはネットゲームの進化によって更にハマッてる様にも見受けられます。
果たしてこれが教育上良いのかと問われれば、ある程度内実を知っている身としては一概には評価できません。
中にはハッキリと「不安」なゲームもあり、アメリカの残酷な「戦争ゲーム」や、日本のいわゆる「成人ゲーム」がそれに当たります。
後者については知らない方も多いかと思いますので、参考までに検索キーワードだけ挙げますと「hgame cg」が一番ヒットします。
これらがどう「不安」なのかは受け取り方次第ですが、受け取る方の子供だけでなく、作る方の大人にも「心配」が持たれます。
とりあえず今の日本で一番「安心と信頼」が問われているのは、このゲーム問題の様な気が致します。