真の動物福祉牧場を目指して

第一章「三」

 私の物語はいつも、いきなりドボンと「物語世界」には入らずに、まずは一般的な話で「世界観」を築いてから、徐々に登場人物を描いて行くスタイルです。

 これはスタインベック「怒りの葡萄」に習った手法で、この本は「大恐慌時代」の背景を詳しく解析した「経済学書」とも取れる物語です。
 
 私はスタインベックほど「経済」に詳しくはありませんが、「未来経済」について語る必要があるので、勉強しなければと思っております。(お勧めの本があったら教えて下さい)

 さて、第一章を「三」にするコトについてですが、この字がおそらく「Sun」の中では一番「抽象的」で、多くの意味を持たせられると思います。

 まずは物語のテーマをハッキリ三つ挙げるコトで、読者が「参加」し易くなる効果が期待でき、物語の肝はいかに「参加型」に出来るかだと思っています。

 しかしテーマがたったの三つでは、分かり易すぎて「深みが無い」と飽きられる心配もあります。
 そこで、バルドゥ(中有)の7×7で49日とする手法に習い、3×3でそれぞれを「三位一体」の形に描こうと思います。

 まずは昨日語った、「貧富の格差(南北問題)」「人口問題(主にインド)」そして「老化の問題(長寿問題)」で、これらは三位一体で大きな未来の重荷となるコトでしょう。

 次にオーウェル「1984年」の世界観でも描かれている、「三つ巴」の世界戦略について語ります。
 これは今の世界にも当てはまるコトで、自由主義圏と共産主義圏の対立が表面化していますが、常にもう一つの第三極は存在し、その筆頭には世界一の人口と核兵器を持つインドが挙がります。

 この三つの極は常に一対一で対立し、争っていない極とは友好関係を結びますが、その友好国が敵国としばしば入れ替わるのが「1984年」の世界観です。
 どの極も破滅的な戦争は望んでおらず、ただ国民を支配する手段として敵が必要なので「茶番劇」を続けており、この構図は百年経っても変わらないと思われます。

 最後のテーマとして、「性」の三位一体を持って来ようかと思います。
 インドは「第三の性」に対して最も寛容な国で、LGBTQの人達を「聖なる存在」と捉える文化が発達しています。 
 これはヒンドゥーの神々がしばしば「Q」として描かれるからで、ジェンダー間の葛藤がますます過熱すると思われる未来に於いて、インドはジェンダー融和の聖地に成れるかも知れません。

 以上、三つのテーマを挙げましたが、「地球温暖化」の問題が外れてしまいました。
 やはり未来を語る上でこれは外せず、インドは環境難民を最も多く生む国になるでしょう... これについては次回に語ろうと思います。
 

 
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