創作にはヒントが必要で、ここでは「少女の冒険」のジャンルで日本を代表する、宮崎駿さんの作品を参考にさせて貰います。
まずザッと少女が主人公の作品を挙げますと、「ナウシカ」「ラピュタ」「千尋」「耳を澄ませば」「アリエッタ」「ポニョ」「トトロ」と、メジャーな作品の殆どがそうです。
本ブログの当初にフィーチャーした「おもひでぽろぽろ」も、女性が少女時代の自分に再会する物語で、「少女の冒険」のジャンルに入るかと思います。
さてそれでは、これらの日本でヒットした作品から、冒険のヒントを抽出して行きます。
「ナウシカ」はやはり原作を尊重すべきかと思い、そのチャームポイントはテレパシー能力でしょう。
「ラピュタ」は飛行モノで、飛行石を操るのが少女の特技ですが、これはちょっと取り入れるのは難しそうです。
「千尋」は「名のある川の神」から丸薬を授かって特殊能力を得ますが、こうした
コトは現実にもあり得るかと思います。
「耳を澄ませば」は現代モノでファンタジー-フリー(抜き)なので参考になり、本の世界が少女に冒険の翼を与えます。
「アリエッタ」は多分に元始狩猟民の生活を描いており、父や流れ者の逞しさから少女は大きな影響を受けます。
「ポニョ」は環境モノなので元始時代とはあまり関連しませんが、「海の精」はヒマラヤ地方に凝縮しているので使えそうです。
「トトロ」では神の化身としての動物と少女の交遊を描いており、これは海外で特に評価の高い作品です。
このテーマでは「もののけ姫」も人気で、より芸術性の高い作品としてはキップリングの「ジャングル·ブック」が挙げられます。
キップリングはインド産まれのイギリス人で、大英インド帝国の光と闇を描いた作家として「永遠の命」を獲得しており、その代表作は「キム」です。
「おもひでぽろぽろ」については、現実の高畑村での有機農業(「EM農法」に詳しい)に興味が行ってしまい、「少女の冒険」の方は覚えていませんが、それが田舎に骨を埋める覚悟を女性に与えました。
さて、ここまで挙げた「少女の冒険」を、トゥルクの冒険に経(つな)げてみます。
まずテレパシー能力からですが、これはやはり第六感の鋭い動物とだけにし、馬や犬やヤクや鷹なんかを善く操れるとします。
飛行石はぶっ飛び過ぎですが、力を持つ石(トルマリン等)はヒマラヤに多く眠っているので、冒険に使えそうです。
丸薬によってブレサリアン(超少食者)に成るストーリーはもう描いたコトがあり、今回もトゥルクには「祝福されし者」に成って貰うつもりです。
一万年前に本は無かったでしょうが、語り継がれる物語はあったハズで、それが少女の心に冒険の翼を与えたと描きます。
狩猟民としての暮らしも描こうと思い、トゥルクの父や男友達の逞しさから、少女は多いに影響を受けます。
「海の精」については「超ミネラル」として描け、100歳でもピンピンしている老人達から、彼女は特別な影響を受けます。
「山の神」として動物達を描く伝統はアイヌにもあり、そうした偉大な獣とトゥルクの交遊も描こうと思います。
最後に有機農業についてで、毎回トゥルクにはこれに特別な才能を発揮させて来ました。
有機農業は勇気がなければ出来ず、冒険心を持って行う実験と言えます。
以上、冒険のヒントをまとめましたので、次回から本格的に物語に入って行きます。