真の動物福祉牧場を目指して

2人のエクソダス No.2

 このタイトルはとても気に入っているので、少しムリがありますが続編として書かせて貰います。

 前は秀祥の十大弟子(使徒)の回想録として、映画「EXODUS」から取った「パレスチナの王子タハ」と「光の子カレン」の「2人のエクソダス」を描きましたが、今回は東チベット蜂起から唯2人だけ生きて帰って来た、「戦いの女神カーリー」ことリタ-メイと、「アバター-クリシュナ」ことビジェイの「2人のエクソダス」を描きます。

 因みに「エクソダス」はボブ-マーリーの最高傑作とされるアルバムのタイトルでもあり、日本語では「栄光への脱出」と訳されていますが、ニュアンス的には「解脱」と言った方が合っていると思います。

 リタとビジェイの「解脱」は、とりあえず3つを挙げられます。
 1つ目は、4000人もの一緒に戦った友を全て喪った、喪失感からの「解脱」です。

 2つ目は、蜂起軍の放った「最期の一発」が、北京での新たな蜂起につながったコトで、世界中のメディアから2人に注目が集まったコトからの「解脱」です。

 3つ目は、SFF(スペシャル-フロンティア-フォース)のリーダーだったターシャが生死不明となったコトで、2人の肩に今後、チベット独立に向けたSFFの戦いをリードする役割が担わされるコトからの「解脱」です。

 まずは、1つ目の戦友たちへの弔いを優先すべきかと思い、それは秀祥の「史上最大の葬儀」と合葬にされて、すでに最期の第七週に入っているとしました。
 また2人は、捕虜になった漢族兵士達を「再教育」する任務を担っていたので、蜂起軍と運命を共にした彼等も弔う責務があります。

 それにはやはり、回想録を書く必要があると2人は思い、書くコトで彼等の生き様を後世に伝えようとします。
 リタはスラムの孤児院育ちでマトモな教育を受けられず、そのため18歳になってもまだ文章が書けなかったので、パール-ソルジェニーツィンに師事して一生懸命に勉強します。

 リタ-メイが初めて書いた文章からは、その熱い思いが真っ直ぐに伝わって来て、多くの人々の心に反響をもたらします。
 それは特に、蜂起のバトンを引き継いだ中国の若者達の心に強くエコーし、民主革命を前進させる「力」となります。

 一方ビジェイは、そのメディア受けする容貌を活かし、大いに取材に答えて出演料を稼ぎます。
 カシミール出身である彼は政治意識とネットリテラシーが非常に高く、情報戦で中国革命をリードしようとします。
 
 反対にリタ-メイは取材をほとんど拒否して、国連機関のような公共メディアにのみ無償で出演します。
 これは徳流河の戦略でもあり、リタにはあくまで「戦いの女神」としてのカリスマ性を活かして貰います。

 今後のSFFのリーダーシップについても、流河の「女子革命突撃隊」と提携するコトとし、チベット-ウイグル-モンゴル-台湾が連携して中国革命を支援して行く方針が固められます。
 また、ターシャの生死についてもまだ確定しておらず、物語的には「真の解脱」を果たしたブレサリアンの彼女には、ぜひとも復活して貰いたいところです。
 
 
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