つい最近中国では、「新五反」という行政指針が打ち出されましたが、これはどう見ても毛沢東時代の「五反」と同じで、暗黒時代への逆行が進むと思われます。
こうしたファシズム政権の独裁を許したら本当に「1984年」のようなディストピアになってしまう恐れがあり、北京大学総長 郭沫平(グォ-ムーピン)はそれを警告する檄文をブログにアップします。
ーー 前回に「遺書」としたブログで、「中国共産党の支配は中華民族の文化と誇りを汚している」と書きましたが、その時は核ミサイルがもうすぐ着弾するとの通知を受けて急いで書いたので、今回もう少しゆっくりと語らせて貰います。
まず前回に触れた「言論統制」についてですが、これは歴史的にファシズム国家のみが行って来た政策で、近年ではナチス‐ドイツや大日本帝国がそれを行いましたが、こうした独裁政権が如何に民族の文化と誇りを傷つけ汚したかについては、中国でも調べて知るコトが出来ます。
しかし、1949年に成立した新中国が行って来た「言論統制」により、如何に多くの優れた文化や誇り高き人々が傷つけられ汚されたかについては、残念ながら国内で調べるコトが出来ません。
一方海外では殆どの国で、全ての情報はオープンに開示されており、我々中国人が知るコトの出来ない歴史が研究の対象になっていたりもします。 私は大学間の交流で多くの国々を訪れましたが、そこでの近代中国の研究が中国本土よりも遥かに進んでいるコトを知って、自国の歴史も総括できていない祖国を恥ずかしく思いました。
「党」が革命の総括を行えない理由は、それがとんでもない災厄を中国に与えて来たからで、毛沢東が主導した階級闘争や大躍進、文化大革命などによって汚された文化や人々の誇りは、なんの保障もされず、未だに党は自己の「無謬性」を主張し続けています。
「自分達は絶対に正しくて過ちを犯すコトは無い」とする無謬性は、独裁政権には付き物ですが、勿論それは幻想に過ぎません。 実際に中国共産党ほど汚職が蔓延した党は世界史でも稀で、それを摘発する運動は行われましたが、それは党内の権力闘争であり、勝ち抜いた者達は支配を盤石なモノにする為に「情報操作」までする様になりました。
これは中国独自の「イントラネット」のコトで、人民は広大で自由なインターネットには繋がるコトが出来ず、情報操作された偏狭で偽りばかりのイントラネットに繋げられて管理されます。
こんな社会ではAIの発展などは意味を成さず、中国は世界のデジタル革命の波から取り残されるか、或いはイントラネット vs インターネットで世界を二分するAI対決が行われるかも知れません。
冗談はさておき、ファシズム政権はお決まり通り軍事力増強に走っており、常に敵を外国に求めています。 これはオーウェルが「1984年」で描いているように独裁国家が国内の不満分子を抑える手段であり、実際にその軍事力は外国にではなく国内に向けられています。
中国に於いてはチベット、ウイグル、モンゴル、そして台湾の独立を抑え込むコトに向けられ、宗教組織や民主派勢力を抑え込むコトにも軍事力が注がれています。 しかし、民族の誇りや宗教的理想、そして理想社会を目指す運動は、力で押さえ付けられても決して挫けるコトはありません。
この度、勇敢なチベット蜂起軍が放った「最期の一発」によって、党の中枢部「中南海」は空っぽとなり、そこを民主派勢力が占拠する運びになりました。 私も「遺書」を発表してしまったのでもう「党の犬」には戻れず、この占拠運動に参加するコトとなりました。 我々はまだ組織化されていない寄せ集めですが、その分どなたでも歓迎できる寛容性はありますので、多くの人がこの国の未来の為に命を捧げる気概を持って参加して頂けるコトを期待します。 --