宇宙開発は近年加速しています。
これには確かに夢があり、人類の想像力を膨らませてくれます。
しかし現実にはデメリットも多く、オゾン層を破壊したり、温暖化を加速させたりしています。
「子供の夢」を壊すようで申し訳ないのですが、月にはさしたる資源は無いようで、そこに宇宙基地を作っても得られるモノは少ないでしょう。
現実的な宇宙開発は月までが限界かと思え、近未来の物語でもそこまでしか描けないので、あえて取り上げるコトもないでしょう。
しかしそれでも、宇宙の成り立ちを解明したコトには大きな意義があり、生命の宿る星が銀河には沢山あるコトも判ってきました。
その中にはひょっとしたら、地球より進んだ文明を宿した星も在るかも知れず、そことの接触を果たす映画「コンタクト」はとてもドラマチックな名作です。
同じくマシュー-マコノヒーが出演している「インターステラー」も名作で、こちらは地球環境がいよいよ切羽詰まった未来において、他の星への移住の可能性を探る物語です。
しかし順当に、それは易易とは行かず挫折して、最終的に人類は精神性による救いを求めコトとなります。
おそらくこの2作以上に、リアリティとロマンスに富んだ宇宙映画は生まれないかと思え、「スタートレック」シリーズも観ましたがこれは下らない宇宙戦争モノでした。
わざわざ宇宙にまで行って戦争をするほど、未来の人類に余裕があるとは到底思えず、ル-グウィンの「闇の左手」で描かれる超遠未来まで人類が発展し続けたとしても、精々他の星に使者を送るのが精一杯です。
こうした「宇宙の使者」の物語は、日本では「銀河鉄道」シリーズが有名です。
これは死後の魂が銀河を旅する物語で、アニメの「銀河鉄道999」は単なるファンタジーですが、「銀河鉄道の夜」は高い精神性が認められる芸術作品です。
わたしが描きたいのもこの「夜」のような宇宙物語で、死後の魂が天界に転生する物語にします。
そうした転生を描くに当たって、まずはぐるっと銀河を一周りして気に入った星を選べると良く、その乗り物として「銀河鉄道」を走らせます。
因みにこの「宇宙路線」については、中島みゆきもアルバム「転生」で謳っていますので、興味のある方は聴かれてみて下さい。