義父は80代の頃は、我が家から200kmほど離れたN市に住んでいて、2.3月に一度くらいの割りでうちへきてくれていた。
私電で新幹線の駅へ出て、また私電で我が家の最寄の駅に着く、この道中を義父は自分なりの楽しみにしていたようです。
1時間半ほどの新幹線の中では、隣り合わせた人とずっとおしゃべりをすることが多かったようで、着いてからその道中のことをやーやに話してきかせるのが、いつものおきまりでした。
その日は新幹線でNAで降りてから、私電に乗るのも横に座った女性と同じで、とても親切にしてもらい・・・と話し、さらに別れる時にその女性は「そちらの奥さんのことを存じております」と言われた というのでやーやはびっくり!
どなただろう?
気長に話し相手になっていただいて・・・と恐縮したことでした。
また、あるときは年配の女性と隣り合わせ、(不思議なことに話を聞いて下さる人と隣り合わせる・・・)自分の過去の話を延々と話したらしい。NAで降りるとき、その女性はデッキまで送ってこられ
「よい話を聞かせてもらいました。お元気で・・・」と握手を求めたとか・・・
数え上げればきりがないほど、道中良い方に、いつも出会っていた義父なのです。有難いことでした。これも人徳でしょうかね~
90代になってから我が家で同居するまで、さすがに家族が送り迎えをするようになったが、自分では、まだまだ一人で大丈夫といっておりました・・・
95歳で亡くなる寸前まで、しっかりとした前向きな考え方の出来る義父でありました。