二週間ぶりに図書館へ出掛けた。車で10分、ここへは借りた本を返す為に来る、そして又借りる・・・このサイクルで足を運んでいる。
詩歌の棚をみていると、金子みすヾ 「こだまする家族愛」 という本に目がとまった。去年の春に発行された本のようだ。
詩と詩論研究会 編となっている。
この会からは、今までにも金子みすヾ評論シリーズ として、何冊もの本が発行されているようだ。
不世出の詩人金子みすヾ、その詩は生誕100年を過ぎた今も光芒を放ち続けている。
さまざまな文人たち(江戸川乱歩・吉行淳之介・山本周五郎・西條八十・サトウハチロー・芥川龍之介・冨士真奈美・・・など等)の家族や来し方と比較することにより、みすヾの家族愛をより鮮明に理解しようということで、
いろんな執筆者により書かれている。
とても興味深く、一気に読んでしまった。
人はみな、好むと好まざるとにかかわりなく、生まれた環境とその家族の影響を受けて育っている。
みすヾの生い立ちも、この本の文人たちも、似たところはあってもやはり同じではない。
文人たちの家族とのかかわりも、その後の行き方に なるほど・・・と思える節もある。
金子みすヾ のことを、こういう切り口で研究している場もあるのか・・・と新たな思いのした一冊でありました。
みすヾファンには、一読をおすすめします。