ゆみごんのだららん日記

だららん主婦ゆみごんの、今は里子ちゃんとのバタバタ生活。以前はワンコ、通院、仕事の事など。気ままに更新しています。

母の癌が見つかるまで。

2015年03月08日 21時24分36秒 | 母の事
2014年6月23日月曜日。
私の母が、卵巣癌で息を引き取りました。
60歳と2ヶ月でした。
母の卵巣癌が見つかってから亡くなるまでのことを、私の記録として、そして今も癌と闘っている誰かのために書き残したいと思います。
今日は癌が判明する前から病院へ行くまでです。

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2014年夏。
関係あるのかわかりませんが、母から体臭のすることがありました。
私の感想では、「ホームレスのようなにおい」でした。
何度か母に指摘していましたが、母は「え~?」なんて言っていました。
汗をかく仕事なので、「じゃ、お風呂に入ってくるよ」なんていうときもあったのですが、「もうお風呂に入ったよ~』なんて時もありました。
不思議なことに、体をクンクン嗅いでみても臭う訳ではないんですね。
どこからにおいがしていたのか…。
この時に病院に行っていたら、少しは早く癌が見つかったのかもしれないと今は思います。

夏から秋にかけて、母はダイエットをしていました。
犬の散歩中にロングブレスダイエット。
「ふ~~ってやりながら歩くと、アレックスが振り返ってこっちの顔を見るんだよ」なんて笑っていました。
ちょっと痩せて、お腹に筋肉がついたと言っていました。
「ほらほら、触ってみなよ~」と言ってお腹を出すので、
ツンツン触りました。
確かに固かった。
あれが、本当は腫瘍だったのだと思います。
ここで病院に行っていれば…。
本当、何度でも後悔です。

11月上旬。
母と父の仕事が一段落して、病院に行くことになりました。
一度痩せた母でしたが、10月半ばから「食べ過ぎて太っちゃったよ」と言い始めました。
そのままお腹が出てきて、下っ腹がぽっこりと出てきました。
「お腹に水がたまってるんじゃないの?」
という私の言葉が届いたのかどうかわかりませんが、とりあえずやっぱりおかしいと思ったらしく、病因嫌いの母にしては珍しく自分から病院に行きました。

行きつけの個人内科に行くと、「お腹に水が溜まっているみたいだけど、婦人科に行ってください」と言われ、市内の総合病院を紹介してもらいました。
その日のうちに総合病院に行くと、「卵巣が腫れている、癌かもしれない」と言われました。
そして何個か病院をあげ、どれかを紹介すると言われ、母は市内の総合病院への紹介状をもらって帰ってきました。

癌の治療をするなら大きい病院がいいんじゃないかと思っていた私たちは、「どうして筑波大学付属病院とかに紹介してもらわなかったのか」とちょっと母を責めました。
でも母は、「だって、みんなが来てくれるなら、家から近い方がいいでしょ」と言います。
いつだって自分よりも家族を思う人でした。


母のお腹が出たときにどうして腹水だと思ったのか。
それより半年くらい前に、会社で仲良くしてもらっているお姉様の義理のお母さんが亡くなりました。
卵巣癌でした。
腫瘍がお腹の中で大きくなって、腸を圧迫し、ひどい便秘になりました。
手術をして摘出できたのですが、腹水の中にガン細胞もありました。
その後の抗がん剤の副作用がひどく、体力もなくなり、2014年に亡くなりました。
その話をずっと教えてくれていました。
癌は怖い。
本人も家族も大変になる。
治療の流れとか、どんな風に進行していくのか、どんな症状が出るのか。
人によって違うと思いますが、一年ほど前に聞いていた話と同じだと思いました。

この頃の母は取り乱すこともなかったです。
きっと、色々考えていたのでしょうが、まだ希望を持っていたのだと思います。
私たちに弱音を吐くこともありませんでした。
気丈な人だと今も思います。



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