ゆう動物病院

大分県宇佐市に2007年3月30日に開院した動物病院のブログです

ノミ、マダニの予防について

2007年07月03日 | Weblog
昨日は久し振りにまとまった雨が降りました。
こんな梅雨の時期に増えてくるのが、ノミやマダニの感染症です。


ノミの感染は吸血する時に痛みや痒みがあるだけではなく、条虫という消化管内の寄生虫を伝播したり、アレルギー性皮膚炎の原因になる場合があります。


また、マダニの感染は吸血による貧血の他にバベシア症というわんちゃんの赤血球に寄生する原虫を媒介します。


バベシア症は治療が難しい病気の一つであり、溶血による重度の貧血、血栓が多量にでき出血が止まりにくくなるDICという病態や多臓器不全を引き起こし、わんちゃんの命を奪うこともあるこわい病気です。マダニは他にもライム病、野兎病、エリキア症、日本紅斑熱、Q熱などの病気を媒介します。


最近はノミ、マダニの予防は首筋につけるだけで予防できるスポットオンタイプが主流で当院ではスポットオンタイプのフロントラインプラスをノミ、マダニ予防に使用しています。


ホームセンターなどでも同じような商品を目にされたこともあるかと思いますが、そのような商品は効果が一定ではなく、耐性を持ったノミには効果がなかったりするのでおすすめできません。


フロントラインプラスは動物用医薬品として認可をうけており、投与後ノミを24時間以内、マダニは48時間以内にほぼ100%駆除します。効果の持続期間はノミに対しては約1ヶ月半、マダニに対しては1ヶ月間持続し、その間にノミやマダニがついても吸血をする前に駆除してくれます。またその間シャンプーや水浴びをしても効果にほとんど影響しないことが認められています。


写真はゆうたろうにねこちゃん用のスポットオンタイプのノミ駆除薬を投与しているところです。特に嫌がることもなく、投与をさせてくれました。


みなさんのお家のわんちゃん、ねこちゃんもノミ、マダニをしっかり予防して、じめじめした梅雨を快適に過ごさせてあげて下さい。
コメント (4)
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