筑紫文化財研究所

筑紫における歴史的文化の探求と漫遊

太宰府天満宮の鬼すべ、鷽替え

2013-01-07 22:09:17 | 太宰府

今日は松の内の最終日1月7日。
太宰府天満宮では修正会の名残の
「鬼すべ」と「鷽(うそ)替え」がおこなわれました。
もともとは天台系寺院でおこなわれていた
仏教系の祓の年頭の行事であったと思われます。
同日におこなわれている久留米玉垂宮の「鬼夜」も
勇壮な火祭りですが、もとは大善寺(天台宗)
の修正会の行事であったと思われます。


「うそ」を「誠」に替えられるうそ替えも
一つの祓の儀式と言えるでしょう。
この太宰府で江戸時代以来つづく年頭行事は
筑紫地域のみならず、広く伝播しており、
うそ替えは大阪天満宮、江戸亀戸天満宮に伝わったものが
さらに周辺地域に伝播して文化圏を広げています。

太宰府南画美術館 「聴松園」の開館

2012-09-29 10:33:20 | 太宰府

萱島鶴栖、秀山、秀峰、秀渓を輩出した
太宰府大町の萱嶋家が約半年をかけて改修され
平成24年9月28日に太宰府南画美術館「聴松園」
を開館されました。
南画家として江戸末期より続く太宰府の画工家で
秀渓氏が平成20年5月に逝去されて以降、
その後が案じられましたが、このほど歴代の
業績を顕彰する美術館として自宅を開放され
太宰府の新たな文化発信の場となっています。



開館日や入場料等の詳細は下記HPにてご確認ください。
http://dazaifunanga.web.fc2.com

太宰府天満宮のお下り

2012-09-21 23:44:47 | 太宰府

今日は年に一度、太宰府天満宮の菅原道真さんが
もと暮らしていた府の南館に帰る旅行の日です。
約4時間をかけて隊列を組んで移動します。
道真さんの乗られた輿は独特の掛け声で
あらぶることなくしずしずと闇夜の道を進みます。
太宰府の秋の風物詩です。

太宰府の梅上げ

2012-03-18 22:43:25 | 太宰府

平成23年3月18日日曜午後3時。
太宰府市五条から太宰府天満宮の間で
「梅上げ」と呼ばれる初老の厄払い行事がおこなわれました。


行事は41歳になった太宰府市内出身の男子が
従前から積み立てたお金で隊列を組んで、
天満宮に奉納する梅の木を牛に引かせて
道すがらでお接待を受けながらパレードし、
最後に木を植えて祝うという行事です。




厄を分けるという意味も込めて
参加者が首から下げた赤い袋に入れた
紅白の小餅を人々に配ったり撒いたり。


商店や個人の家々でも志のあるところどころで
酒や肴のお接待が出ています。
清酒、ビール、お茶、紅白の蒲鉾、
みかん、イチゴなどが紅白の幕を
回したテーブルに乗せられています。
ちゃっかりお相伴に預かるひともいます。