筑紫文化財研究所

筑紫における歴史的文化の探求と漫遊

太宰府天満宮の追儺(鬼すべ)2

2015-01-11 22:55:53 | 太宰府

「鬼すべ」は太宰府天満宮門前の上3町、下3町の町内が催行の主体となっています。
五条と新町では松明の役が代々引き継がれてきました。


8時頃までにお宮から下された火が松明に移され
お神酒で気合いの入った参加者たちによって
いよいよ町内を出発します。


新町の通りを上り、大町の角を過ぎると
松明の隊列は大きく左右に振られ、
振られるごとに火の粉が参道に跳びはねます。


いつ頃から「鬼やらい」の祭事に周辺町内が参加する形になったのかは明らかではありませんが、
江戸の終り頃からは門前と一体になっていたようで、炎が町から境内に運び込まれる形が、
まち総出の祭りであることを演出しています。

宰府の恵比寿祭

2014-12-03 22:26:46 | 太宰府

12月3日早朝は太宰府天満宮門前周辺の恵比寿祭がおこなわれる日です。
小鳥居小路では茶色の横断幕とのぼりが通りを飾ります。


前夜と6時からお接待がおこなわれます。
お接待がひと段落すれば「七とこ参り」といい、
他所の恵比寿さんを順繰りに参拝する風習がありました。



かつては溝尻や新町、三条でもお接待がありましたが
今年は溝尻、大町でお飾りがあった他はおこなわれなかったようです。
少し離れた坂本区の関屋ではテントの幕出しで盛んにお接待がありました。
宰府はもう暮れの様相です。