太宰府天満宮の追儺（鬼すべ）２

「鬼すべ」は太宰府天満宮門前の上３町、下３町の町内が催行の主体となっています。
五条と新町では松明の役が代々引き継がれてきました。


８時頃までにお宮から下された火が松明に移され
お神酒で気合いの入った参加者たちによって
いよいよ町内を出発します。


新町の通りを上り、大町の角を過ぎると
松明の隊列は大きく左右に振られ、
振られるごとに火の粉が参道に跳びはねます。


いつ頃から「鬼やらい」の祭事に周辺町内が参加する形になったのかは明らかではありませんが、
江戸の終り頃からは門前と一体になっていたようで、炎が町から境内に運び込まれる形が、
まち総出の祭りであることを演出しています。

太宰府天満宮の追儺（鬼すべ）

平成27年1月7日の太宰府天満宮での「鬼すべ」。
江戸中期頃までは「鬼やらい」などと言っていたようです。
中世には観世音寺でもおこなわれていました。


火には神聖性があり、地元では焼けた板を持ち帰り玄関などに飾る習慣があります。

追儺の日

明日1月7日は鬼を追い払う追難の行事が各所でおこなわれます。
太宰府天満宮では鷽替え神事の後、午後7時より「鬼すべ」がおこなわれます。
この行事をうつしたものが博多区住吉宮や西区上町天満宮、糸島市老松宮など
各所で催行されるようです。
もともとは寺院でおこなわれた「修正会」の名残といわれています。

（中ノ子市兵衛作　長田神社追儺之面）

正月飾り＿ぬいぐるみの羊

川端商店街増屋店頭の羊
博多人形店ももはや土ものだけでは商売できないのが現実。

博多雑煮

はかた伝統工芸館喫茶限定20食の「博多雑煮」
あご（干して焼いた飛魚）出汁に里芋、しいたけ、
牛蒡、人参、木綿豆腐、カツオ菜、アラの切り身、
蒲鉾が具です。底に丸餅が入っています。
家庭によって銀杏、大根（蕪）、切り身が鰤であったり
カシワであったりします。500円也（税込）

工芸館では明日まで楽しめます。お櫛田さん詣での帰りにいかがでしょうか？
「～博多のお正月～伝統工芸×モダン」展も開催中です。
詳細は下記HPでご確認ください。
http://hakata-dentou-kougeikan.jp/archives/5489