網走に早く着き過ぎてもやることがないので、せっかくだから川湯温泉で降りてみることにした。
駅から温泉街まで、バスで10分。
駅行き最終に間に合わせるには滞在時間が30分もない。
――しかたない。
それに待ち時間は2時間もあるのだ。
駅構内に足湯があるとはいえ、幹線道路から離れた無人駅で、しかも真冬――ちょっと怖いなあ。
小銭がないというアクシデントもあったがどうにかこうにか、温泉街行きのバスに乗 . . . 本文を読む
14時、釧路湿原に到着した。
夏季のみの営業だったが今年は列車を限定して停車する。
降りたのは二人だけだった。
情緒ある駅舎を後にして、細岡展望台へ急ぐ。
釧路行きSL冬の湿原号が、湿原駅に停車するのは20分後だ。
とはいえくれぐれも転ばないように。
細岡展望台。
誰もいないので本当にここで正しいのか判らなくなるが、看板が出ている、間違いない。
湿原には低気圧の影響もあってか、強い空っ風が吹いて . . . 本文を読む
2月14日、木曜。
朝5時、釧路。
最高気温は0度と、一応道内で一番暖かい場所である。
日本海側は吹雪一色であるのに対し、釧路と帯広には晴れマークがならんでいる。
……だが、これは寒い。
早々にチェックアウトを済まし、釧路駅で待つ快速はなさきに乗り込む。
目指すは日本本土最東端。
根室本線、花咲線。
雪は狩勝峠ほどはないものの、川は凍てついている。
6時をまわり少しずつ空が明るくなってきた。
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2月13日、水曜。
12時を回り、ようやく終点が見えてきた。
5時に大宮を出て18時間。
思っていたよりの長旅になってしまったが、そのぶん北斗星を満喫することが出来た。
今まで北海道には何度も上陸したことけれど、北斗星は初めて。
高校時代から大宮駅で眺めていたブルートレイン。
「ああ、あたし今旅してるんだ」
吹きすさぶ雪に呟き、不意に旅情が湧いてきた。
南千歳駅に到着した。
色々教えて頂いた車 . . . 本文を読む