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『新・映像の世紀』第6集、「映像に込められた意味」が問われる「新しい映像の世紀」

2016-03-22 14:52:49 | テレビ
『新・映像の世紀』、第6集「あなたのワンカットが世界を変える」のネタバレ感想です。



新シリーズが作られた理由はここだよね。



※あくまで個人的な感想です。
 「うわあ」とか「ひゃあ」とか「はあー」とか言ってる視聴者のつぶやきです。




「新・映像の世紀」シリーズ

『新・映像の世紀』5集、連鎖するエネルギー、色を持った世界。
『新・映像の世紀』第4集、未公開映像で明らかになる秘密と嘘。
『新・映像の世紀』第3集、ヒトラーが描いた世界と未来 【一部閲覧注意】
『新・映像の世紀』第2集 ロックフェラーもヘレンケラーもエジソンも、みんな『人間』だった。
『新・映像の世紀』第1集、1995年の映像と2015年の映像【一部閲覧注意】

1996年版、「(旧)映像の世紀」シリーズ

【1996年】明けまして『映像の世紀』ぶっつづけ放送、1集~5集【一部閲覧注意】
【1996年】明けまして『映像の世紀』ぶっつづけ放送、6集~8集【一部閲覧注意】
【1996年】明けまして『映像の世紀』ぶっつづけ放送、10集~11週【一部閲覧注意】

『真田丸』『精霊の守り人』『ちかえもん』『映像の世紀』他、大河、Nスペ、BSプレミアムのまとめ。
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■9.11




映像にのこされた最後のワールドトレードセンター。



そして米国同時多発テロ。

確か「嫌われ松子の一生」だかをテレビで見てて、そしたら急にニュース速報はいって、しばらくしたら生中継に切り替わって。
「うわああ」とか思ってる最中に、後ろから「ねえ飛行機きてる!危ない危ない!……あっ」って。
当時高校生でしたが、翌日の登校から話題がこれに持ちきりになったのをよく覚えています。
この影響で修学旅行の行き先も変更になったんだよなあ。



ロックフェラーが建てたワールドトレードセンター(2集)と、CIAが育てたビンラディン(4集)か。
「20世紀の象徴」(のようなもの)だったんだな。




■テレビドラマ




キーファー・サザーラント主演の人気ドラマ「24」
あまりにも過激すぎるジャックバウアーの拷問シーン。
イラク戦争真っ只中のアメリカ軍は、「24」の製作会社とテレビ局に対し抗議をした。

「24」好きだったし24時間ぶっ通しでみたけどさあ。
ジャックバウアーの風評被害もいいとこだろうよ……




■You Tube


スマトラ島沖地震の津波の映像は、ほとんど市民による撮影でした。
それをきっかけに作られたのが、YouTube。




そんな You Tubeに投稿された最初の動画。
「象さんは鼻が長くてかっこいいね」

(コメントに困る……)



動画が記録するもの。
それが伝えるもの。


 
「次々と投稿された自爆テロの映像。テロリストの戦意を高揚させ、世界を恐怖に陥れた」

情報戦というか、映像戦というか。
実際の戦場とは違う世界線で、何かがうごめいている。



■Facebook




チュニジアではじまったアラブの春。
はじめて、動かして、もっと動かして、兵士も動かして、
大統領を国外に追い出して、独裁政権を倒した。
その原動力一人若者の焼身自殺と、それに対する市民の怒りを記録した映像。

それはFacebookで広まった。

「はじまり」から「革命」までのスピードが20世紀の比じゃないな。
情報伝達のスピードがハンパない。




■Twitter


3.11、東日本大震災。

通信網も壊滅的な被害を受ける中、命をつないだのはTwitterだった。


Twitter社は日本人のためにサーバーを増やし、日本人はそれをフル活用した。

ここの映像は思わず目を伏せてしまいました。



■監視映像




ボストンマラソンの爆発事件。
監視カメラ映像から犯人を割り出したFBI。

日常が、映像で記録されている。
それが良いか悪いかは別として、今、映像の中に生きている。




■これは……




トルコの海岸にたどり着いたシリア難民の子どもの遺体。
それが浮き彫りにした難民の現実。
世界に突き付けたもの。

……これはナレーションの山田さんも読むの辛かった映像だろうな……

「旧映像」で第10集『民族の悲劇果てしなく』を見た後だったせいか、余計くるものがありました。



■パリ同時多発テロ


 

パリ同時多発テロから数日後。
「私はあなたたちを信じています。私のことも信じているなら抱きしめて」

目隠しをしたイスラム教徒の男性、群がる人たち、抱きしめる女性。
その一連の動画。
どんな心持ちだったんだろう。

これもまた発信された映像。



■新・映像の世紀


 

「今、映像は世界を動かす大きなパワーを持った。誰もが撮影者となり発信者となる。
 新しい映像の世紀に、私たちはどんな記憶を刻んでいくのだろうか」


歴代映像を振り返り、ラストは市民の映像。


ちょっと予想と違った最終集だった。

普通に動画サイトや夕方のニュースで観たことのある映像。
ここまでの映像とは違い、「誰もが撮影者、誰もが発信者」ってのは「誰もが当事者」ってことなんだろうな。

アメリカ同時多発テロの映像みて「あー観たわー」とか。
東日本大震災の津波の映像で思わず目を伏せたり。

それはきっと、『映像』の中に生きてる時代だからか。
歴史の教科書じゃない、今このとき秒単位で更新されてる「映像の世紀」か。


YouTube、Facebook、Twitter。
映像に託された物。
歴史ではなく、手段となった映像であること。
それが「新・映像の世紀」。




■新シリーズを総括して。


「新・映像の世紀」もシリーズ終了。
最終週のコンセプト、よかったです。

旧作はあくまでも「映像で歴史を追う」「映像で語る/知る」というスタンスでしたが、
新作は「映像に託された意味」をテレビのこちら側に問い詰める。

それが、「ポスト映像の世紀」。
それもまた「映像」。



第1集のときにこんな感想を抱いていたんですね。



1995年に作ったときと、2015年に作ったときの気持ちは違うでしょう。
ほんでもって、それはナレーションであらわすものでもないでしょう。
「歴史を歴史としてとらえるのが旧版」、「歴史を現在の延長としてとらえるのが新版」だとすれば。
そこで「パリは燃えているか」を使うのは卑怯な気がします。




もしかしたら「これじゃないよ」という違和感は、「旧作意識し過ぎ感」だったのかもしれません。

私が見抜けなかっただけだとは思いますが、「新映像」としてののスタンスをもちょっと出してもよかったかなあと。

でもまあ終わり良ければ総て良し、で。
最終集でもそのスタンスを知ることが出来て良かったと思います。


1995年、2015年。
またまた新たな20年後は2035年。

「新・映像の世紀」の先には何があるのでしょうか。









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1 コメント

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Unknown ()
2016-03-26 10:44:59
…新映像の世紀全般に言えることだが、つまらなかった。

全く知らない人とか、聞いたこともない曲とかを、世界的なブームのように取り上げられても。
あと映像の世紀はインタビュー禁止じゃなかったっけ?
もっと取り上げる事件あるだろ。

最初のYouTubeの映像はありじゃない?
初物感があって良し。
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