2016年後期BK朝ドラ『べっぴんさん』の第9週「チャンス到来!」のネタバレ感想。
リスキアさんとダァイキュウさんの仁義なき戦い。
※ダァイキュウですから!あの!ダァイキュウですから!
関連リンク
・『べっぴんさん』8週、その2 さよならを選んだ君はおそらく正しい
・『べっぴんさん』8週その1.泥水を湧き水に変えろ
・『べっぴんさん』7週 春の風に世界は素晴らしい
過去ログ、『ごちそうさん』『とと姉ちゃん』『まれ』朝ドラなどこちら。
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『精霊の守り人』『ちかえもん』『映像の世紀』他、大河、Nスペ、BSプレミアムのまとめ。
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●家庭に仕事に頑張ってます
オライオンのファッションショーから2年。
時代はベビーブームを迎えています。
さくらが大きくなりました!
それでも甘えん坊のさくらに、喜代さんの腰がギャアアアアア。
龍ちゃんも大きくなりました。
勝二さんも偉そうになりました。
良子ちゃんの舌打ちがきこえる。
健ちゃんも大きくなりました。
琴子さんも態度が大きくなりました。
「なんか言ってよ昭一さん」
「(………)」
「(なんか言えよ!!おまえだよ!!)」
キアリスに新メンバー。
足立武くん。
いろいろ手伝ってくれます。
●突然の日曜劇場
とまあ新しく動き出した物語。
話は坂東営業部のオライオンブランドを、「大急百貨店30周年イベントに出展させて、大急特選マークがほしい」というところからはじまります。
「接待や」とハイテンション潔。
紀夫は今は内勤で経理を担当しているけれど、いずれは経営者になるのだから……と引っ張り出すのですが。
いきなり伊武雅刀相手に接待とかそのハードル絶対高い。
朝から白い巨塔み溢れて重厚感待ったなし。
ちなみに伊武さんが演じるのは、大急百貨店社長、大島保。
阪急か大丸か判断のつかない企業名ですが、モデルは阪急百貨店初代社長、清水雅とされています。
欧米に留学後、小林一三に誘われ阪急電鉄へ入社。
阪急電鉄から分離、株式会社化した阪急百貨店の初代社長。
この阪急百貨店社長時代にファミリアを阪急に招聘した人物です。
今大急が選びたいお店はどんなお店なのか?と潔が尋ねて、大島さんが出したカード。
それは2年前のファッションショーですみれたちが配ったショップカードでした。
もちろん驚きを隠せない紀夫と潔。
間をつなぎます!任してください!と意気込むのはいいものの。
酔い潰れてこの惨状。
殺人現場か。
いやあ……
亀山政春といい……
庭で寝るのはBK男子の伝統なんですかね……
●あの出入り業者の大急
そのころキアリスには、とあるお客さんが。
「あのーこちらの代表の方は」
「(…代表?)」
「(…代表とは?)」
「(……明美さんじゃね?)」
「(いやおまえ)」
「(えっマジ)」
それは新聞社の取材依頼でした。
女性たちが頑張るベビー服・子供服のお店、ということで取材を受けるすみれたち。
「ニコッ、ニコッ…」って字幕、初めて見たわwww
取材も終わり一安心したところに、君枝ちゃんが「かわいい包装紙とタグを作ろう!」と提案。
ちょっとそのリスとフォント可愛いから早いとこ商標登録して多角的なブランド展開しようぜ!!
すみれたちがキャッキャフフフしているところに、やってきたのが潔と紀夫。
昨日の接待で聞いた、「大急が君らを呼んでいる」という話を伝えに来ました。
大急といえば、あの超大手百貨店の大急。
品質を認められた商品にだけ許されるあの大急特選マーク。
まさに選ばれしものの称号。
その大急にキアリスが選ばれた!
昭一さんも勝二さんもこれにはビックリ。
でも、それよりさらに2枚も3枚も上手だったのが、スーパーお嬢様たち。
「そうやねえ。大急さん、昔はよう注文取りに家に来てくれてたわ。良子ちゃんの家にも君ちゃんの家にも来てくれてたって」
そうだよ、この子らんちは外商さんの来るようなおうちだったよ。
そんじょそこらの金持ちじゃない、ガチな富豪だったよ。
中途半端じゃなく極限まで突っ走っていくお嬢様設定、いいぞもっとやれ。
●問題はない!
『あの大急』の『あの』の部分に、ダンナズとキアリスの印象差ありすぎておかしいのですが。
とりあえず経理はどうなってるんじゃ?と帳簿を見せてもらうと。
ざっくりしてんなあ!!
(マドンナさんが気になる)
いや、それでも「価格?」「原価?」とか言ってた頃に比べたらだいぶ成長してるはず。(5週)
「本気出せっていうけど、いや私たちは常に本気です。何か問題ありますかね?」とすみれおこ。
「丼勘定とか言ってるけど、パタンナーの私的には大体の量把握してるんで問題はないんです」と良子ちゃんもおこ。
「つか『世の中甘くない』っておまえ、おまえがトメに激あまじゃねえかよ!そこどうにかしろや!」と君枝ちゃんもっとおこ。
そのころダンナズも……。
グダグダ馴れ合ってました。
紀夫、友達出来て良かったね!
●神戸港と六甲山どっちがいいかな
夫婦のすれちがいが愉快な中、ひとり風向きが違ったのは明美ちゃん。
「お母ちゃん喜ぶやろな。うちが新聞に載るなんて…」
先日受けた神戸毎報新聞社の誌面を楽しみにしている明美ちゃん。
だった、の、ですが……
おいこら神戸毎報新聞社おいこら。
明美先輩をごっそりカットするとはどういうことだゴラ。
通天閣から吊るすぞ、ああ?
なおこの日、『明美ちゃん』がトレンド入り。
その内容も……
・投石待ったなし
・神戸港に沈めろ
・六甲山に放り投げろ
いやあ、Twitterって楽しいですね。
それでも明美ちゃん。
「一人独身が交じってるより、全員母親言うたほうがよかったんやろな」
明美先輩……
いつの時代もマスコミはそういうもんなんだよ……
都合よく編集して、都合よく物語と作っちゃうんだよ……
明美先輩には何も非もないんだだよおおお。
●ハイテンション潔
でも、キアリスが新聞社の取材を受けたのも大急から誘いを受けたのも、明美ちゃんの力が何より大きいのです。
そんなことを知ってか知らずか……。
「『本気で商売やる気あるのか』言うたら『そこまで言われたくない』と言われてしまいました」
そりゃそうだろうよ、紀夫。
(第8週を思い出しながら)
とはいえ大チャンス。
もう一度すみれたちを説得してみる、と事務所を出たはいいものの。
「こんなときに夫婦喧嘩してる場合じゃない」とか言われてしまい。
しかもそのあと、「女房も説得できないなんて」とか立ち聞きしてしまい。
だめだめ、紀夫君のことあんまり追い込んじゃだめ!
あんまりプレッシャーかけちゃだめ!
そんな紀夫のことを、ゆりは心配するのですが。
「大丈夫や。紀夫くんかて頑張ればできるはずや」
潔ぃ……
あんたたまにナチュラルにざっくりいくよね……
紀夫、頑張ってないわけじゃないんだよ……
●リベンジ
夜、さっそくすみれに大急の話を再度持ち掛ける紀夫。
「そっからいろんな可能性が広がるんやないかなあ……」
「可能性」
すみれの頭によぎったのは、あの新聞の紙面のこと。
「私は悔しかった。4人のお店をもっと知ってもらいたいって、そう思ったの」
明美ちゃんもいるんだ。
キアリスを立ち上げたのはこの4人なんだ。
間違って報道されている状態じゃ納得がいかない。
「やっぱり頑張らせてください」
そしてキアリスは動き出しました。
●昭一さん強く生きて
大急に商品を出すぞ!となったら、俄然はりきりだしたのが……
俄然はりきるメンズ。
ショーウインドーの準備、生産ラインの構築、縫い子さんの確保。
やることは山ほどある。
縫い子さんは、商店街の時子ちゃんたちに頼んだらどうだろう!と思いついたすみれ。
「おいおい素人にさせるのかよ」と昭一さんがつっこんでしまったもんだから……
「おまえは黙って作業スペースの確保をしろ。わかってんだろ、ああ?」
君ちゃん絶好調。
●それはただの飲み会
プロのお嬢様たちに一蹴された旦那たち。
あんなんでよくここまで無傷でやってこれたものだ、と不思議がっていました。
しかしここまではお嬢様スタンスでやってこれたけど、もっと厳密に管理していかなければいけない。
誰かが手綱を引かなければ、危なっかしくて見ていられない。
「男会、結成ですな」
「これからは気軽に集まりましょう。月にいっぺんでも週にいっぺんでも」
それただの飲み会や。
(紀夫、飲み友達できてよかったね)
●保育所!
時子ちゃんたちが手伝いに来てくれました。
「今はお父ちゃんがおるけど、将来は自活せなあかんて考えてた。子どものためにも」
戦争で旦那さんを亡くした時子ちゃん。
悲しみに暮れる姿はすみれを不安にもさせましたが、手仕事に携わることで元気を取り戻している様子。
さて、キアリスの店舗が作業スペースになることで問題になるのは子どもたち。
今までより忙しくなるし、連れてくるわけにもいかなくなる。
そこで……
保育所!!
保育所に通わせる朝ドラって新しいですね。
もしかして初めて?
そのうち特養に入れたりデイサービス通わせるのとか出てくるのかな。
しかし現代でも保育所に預けることを巡っては問題や葛藤があります。
同じようにすみれたちも、いくつかの問題にぶちあたることに。
【すみれの場合】「さくらお嬢様が不憫です」
喜代さんはさくらの子守という役目を奪われることに。
【良子ちゃんの場合】「預けるなんて淋しいなぁ」
良子ちゃん自身の問題。
(のちに良子ちゃん問題、発展します)
【君枝ちゃんの場合】「私がおるのによそに預ける必要なんてありません」
姑が大反対。
●リスキアのグーター
大急への出展計画。
紀夫が仲介に入る形で進められていきます。
キアリスとの交渉がうまくいき、紀夫の手腕にぶーぶー文句たれてた社員たちとも無事に和解。
紀夫よかったね!!!
で、担当者と打ち合わせ、なのですが……。
担当は夙川アトム演じる小山小太郎。
軽く説明した後見本品を手に取り……
「リスキアさんのグーター、全部外しーの、うちのキューダイ特選のクーマーをつけーの」
なんとも上から目線。
首元についていた『キアリス』のタグを全部外し、代わりに大急特選のタグをつけるように要求。
大急特選のタグがついていれば、大急が満を持してその品質の良さを認めたということになり、それ自体が名誉なこと。
これにはリーノーも大喜び、なんですが。
「だが解せぬ」
そりゃそうだ。
すみれたちが迷っていた大急との取引を決めたのは、『明美ちゃんを含めた4人のキアリス』を知ってほしいという思いから。
そこに「キアリスのマークを外してくれ」なんて言われても、簡単に承服できるわけがありません。
しかし大手百貨店に商品を並べるとは一体どういうことなのか。
大急に偵察に来たすみれ。
(すみれ後ろ後ろー!うしろに伊武雅刀ー!!)
そこで観たのは、なんとも残酷で現実的な光景でした。
売れ残りは、他の製品と一緒に処分。
いくら売れ残りとはいえ別品どころの話ではありませんでした。
これにはショックを受けたすみれです。
●言わんこっちゃない
あっちが雲行き怪しかったら、こっちも雲行き怪しい。
保育園に迎えに行ったら、良子ちゃんちのやんちゃ坊主・龍ちゃんが怪我をしていました。
「自分で暴れてぶつけたんです」
相当なやんちゃボーイに手を焼くシスターさんたち。
うちじゃ預かれないです、と良子ちゃんに伝えました。
さあこれには頭を抱えた。
そんな活動的過ぎる龍ちゃんを巡って、夫婦仲が悪化。
「そんなこと仰るならあなたが叱ってくれたらいいやないですか」
って良子ちゃん、田中要次に言っちゃったもんだから。
「龍一ィィィィィ何してるんや!!!静かにせぇゴルァァアア!!!!!!聞いとんのかオラァ!!!!!!」
「ギィィィィィャァァァァァァ――――!!!!!!!!!!!!」
……だろうよ。
いきなり鉄拳制裁じゃないのはさすがに配慮したんだろうけれども、昭和のお父さんの怒鳴り声なんつード迫力。
しかし問題はそこではなく……
泣き出してしまった龍一に、良子ちゃんが「恐かったねごめんね」と謝ってしまったこと。
しかも翌日。
龍ちゃんめげずにお店で大暴れをしてしまう。
良子ちゃんちの子育ては大変そうだぞ。
●相棒怪獣・玉井
ところで。
玉井さん、何してんの。
『べっぴんさん』 5週で、闇市に捨て台詞を投げ捨てて去ったように思われていた玉井。
なんだ怪しいぞ、と思ったら。
相棒怪獣は明美ちゃんを仲間にしようとしている。
武ちゃんはみた!
●それは別品じゃない。
大急の担当者・小山が打ち合わせにやって来ました。
忙しさがレベル違いのものになるので、旦那たちを交えた話に。
話はまず例の大急特選マーク。
昭一さんや勝二さんも、紀夫と同じように喜ぶのですが……
「(まだ解せぬ)」
大急のプロたちに任してキアリスは納品だけをしてくれればいい、と言われるのですが。
「ダァイキュウですから!」
「だぁいきゅう」
「ダァイキュウですからねぇ!!」
「だぁいきゅう」
ダァイキュウはさらに無理難題を加えました。
「工程を省こう」と。
ここですみれの表情が一変しました。
「そんな事をしたら私たちの作るキアリスの物やなくなります」
工程をいくつか省いたところで品質は落ちないと判断したダァイキュウのコヤマ。
でもキアリスからしてみれば、それはキアリスのアイデンティティに関わる大問題。
思いを込めて一針一針ずつ縫うという工程を何より愛するすみれたちにしてみれば、身を削られるほどの問題。
「全部なかったことにしてください」
それは、べっぴんじゃない。
大急の小山の言うことも、完全に間違いというわけではないでしょう。
特選マークは確かに信頼の証。
でも小山はキアリスの何が魅力かをわかっていない。
すみれたちがどういう理念のもとに、キアリスを立ち上げたか、大急への出展を考えたかをわかっていない。
この小山が理解していない部分こそ、キアリスの『差別化』された、いわば売りの部分なのでしょう。
製品の差別化も、会社、事業それぞれの差別化も。
現代では当たり前のものとなっていますが、当時はそれが許されなかったのかもしれません。
大島社長はわかってるような感じなのですが。
肝心の担当がこれじゃなあ……。
キアリスの個性は、思いを込めて作られた手作りの逸品と、4人の名前の頭文字をとった店名。
でもその個性は排除しないと、大型店舗では扱ってもらえない。
「超やんちゃ」という個性のもとに、保育所で預かってもらえない龍ちゃんの境遇と似ていて、なんだかヒリヒリします。
●男会の成長をぬるい目で見守り隊
去り際にも…
「うちダァイキュウですよ?」
くせになりそうなダァイキュウ。
まあ確かに小山の言動と顔面はムカつく、とはいえ。
「やる言うたりやめる言うたり何なんや」
男子会の面々が思わずため息、というのも分かる話。
今週のこの大急の話を振り返るとこんな感じになります。
「大急いらない。そこまでしなくていい」
↓
新聞記事事件。
都合よく誤解されているキアリスの名前を世に広めたい。
↓
「やっぱり大急」
↓
タグ外せだの工程省略しろだの言っている意味が分からない。
↓
「やっぱりやっぱり大急いらない!」(今ここ
でもこれ史実なんだよなあ。
→ファミリア公式:#09 神戸から大阪へ築く全国展開の礎
ところでこの男会にて、勝二さんから思いもかけぬ言葉が飛び出ました。
「ところで話は変わりますが、そちらさんの子育てはどんな感じですか?」
龍ちゃんに対して怒鳴ってしまったことを反省している勝二さん。
昭一さんに相談してみたのですが。
「ええやないですか、女房に任せれば」
(君枝ちゃんのものすごい舌打ちが聞こえた)
昭一さんの方が厄介で、良子ちゃんちの子育て問題はまだ長引きそう。
まあ、旦那たちが何とも頼りない感じですが。
五十八パパも潔もそういう時期を乗り越えて、今しっかり者になってるから、気長に見守るとしましょう。
●酒はいらなきゃやってられなかった紀夫
すみれたちの出した答えを、坂東営業部に報告に来た紀夫。
(あんたぁ、お酒飲む前に行きなさいよ)
潰 れ た 。
運 ば れ た 。
(高良健吾におぶわれる永山絢斗とはなかなかアツい)
紀夫からある程度の事情は聞いていたものの、改めてすみれから話を聞くゆりと潔。
「飛躍のええ機会やのに…ほんまに断ってええんか?」
潔、あんたなんとも懐の深い。
旦那たちも、潔みたくそれなりに成長してもらえればいいのですが。
●値段か質か
そのころ。
明美ちゃんのところにやってきたのはアイツ。
具体的な話をしたい。
玉井が言い出したのは、キアリスの商品を模倣して作った製品を安値で売ろうというものでした。
さらに玉井は続けます。
「お母ちゃん、病気で死んだんやろ。あんたはみんなと違ってひとりなんやで。旦那もおらん。子供もおらん、家もない。何かあった時に助けてくれるのは何や?金やろ」
うわああああ……
確かにそう、確かにそうなんだよ。
明美ちゃんと玉井のやりとりが聴こえていたであろう武ちゃん。
そんな武ちゃんに明美ちゃんは静かに言います。
「あんたも苦労してきたんやろ?よう気が付くもんなあ。人の事よう見とう」
「苦労っち言えば苦労なんかなあ」
父親が亡くなってから、長女の婿が家も工場も継ぐことになったこと。
外へ出ろ、と追い出されたこと。
それでも、それでも。
淋しくはない。
明美ちゃんやすみれ、良子ちゃん、君ちゃんがいる。
いい子だ、武ちゃん……。
ところで玉井の持ち出した話。
キアリス、大急のそれぞれと比べると、「100%悪い」とは言い切れません。
玉井が言ったのは、「とにかく安い品を売って利益をあげる」。
キアリスは、「利益(価格)よりも理念と質にこだわった品を作る」。
大急はキアリス寄りではあるんだけれども、製作者の顔と名前を伝えるキアリスと比べたら、製作者を伏せている状態。
どれがいいのか、は判断がつかないですね。
消費者それぞれで価値観は異なるし、何を買うかによっても質か価格かで求めるものも違う。
『べっぴんさん』の中ではキアリスの「理念と質にこだわった別品」が展開されるのですが、現実生活に即してみると色々と考えさせられる話です。
●大急百貨店社長・大島保
翌日、坂東営業部。
息を切らしたあいつがやってきた。
ダァイキュウさん、じゃなくて小山小太郎。
(本名にするとより滾る小物感)
「大島社長が……直接すみれさんにお会いしたいと申しております!」
……。
………。
ダァイキュウ、怒られたんだね。
社長の鉄拳制裁くらったんだね。
走ってきて息を切らして、社長の意志を伝える。
ダイキュウマンではなく、営業マン・小山小太郎として重要なシーンなのですが。
大島社長に喝入れられる小山のビビりっぷり考えたら、何故か笑える問題。
「気が進まない」
「筋を通せ」
と、紀夫からすみれへと話が伝わって、さて社長に会いに来ました。
ドキドキ、ドキドキ。
(落ち着いて考えたらこの夫婦、2人ともコミュニケーションが不得手なタイプ)
大島社長がやってきた。
「大急百貨店社長の大島です」
「初めまして。キアリスの坂東すみれです」
大島社長、挨拶をする先は紀夫ではなくすみれ。
「坂東の家内です」ではなく「キアリスの」と自己紹介したすみれ。
代表者・経営者としての自覚を少しずつ抱いているのでしょう。
多分、この社長は「ダァイキュウ」とは言わない。
大急百貨店としての矜持を持っていると同時に、すみれたちの思いも話せば伝わるはず。
ここで引きかよ!!!!
続き気になるだろ!!!!
●次週、第10週「商いの聖地」
まったく、どいつもこいつも……#べっぴんさん#マッサン pic.twitter.com/zVegKVvreD
— ゆずず (@yuzu0905) 2016年12月2日
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