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『真田丸』36話「勝負」 いつかまた会うその日まで

2016-09-13 20:03:02 | 大河

2016年大河『真田丸』36話「勝負」のネタバレ感想のようなものまとめ。



もうあの日々には戻れないけれど。




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■犬伏の別れの後で


犬伏の別れの後で。
上田に引き返すこと、を告げた昌幸、なのですが。



源三郎がいないことを疑問に思う作兵衛。
「兄上は…」と信繁が言葉を濁していると「このまま徳川につく」とスパーンと言うと。


( ゚д゚) (゚д゚ )

リアクションに定評がある真田の人たち。




■話し方がおかしい


で、信幸はどうしてるかというと。
犬伏にて、もうすぐ小山宿に入る家康待機。



そこにやってきたのは


「ほふはああいふははほはふほやまのひゅふにはいはへるほほほ」(徳川内府様は間もなく小山の宿に入られるとの事。)
「ん?」
「ほやまでふ。ほっからほりほどひがひにひったとほろでふ」
(小山です。ここから5里ほど東に行った所です)

「お前、話し方がおかしいな」

誰のせいだ、誰のwww



※「立ち聞きしてんじゃねえよ」って信幸が水筒投げて前歯に直撃したせい。
これについて河原綱家役の大野泰広さんのインタビュー。が非常に面白かったです。

俳優さんってすごい。
高木さんにアドバイスもらった話とか、喋りのモデルにしたあの人だとか。






■距離感がおかしい。


上野、岩櫃城にて。
昌幸の信繁の徳川離反を知るこのふたり。



「ふふふふふ!」
「あはははは!あのお方らしいなあ~!」


距離感おかしい(*´・ω・)(・ω・`*)



■小松姫、殿に代わってお出迎え


大阪を脱出してきました稲様&おこうちゃん。


「この数日歩きっぱなし。もうくたくたでございます」
「だらしのない!」


安定のおこうちゃん&稲様。

2人(と千吉と百助も)はここで信繁・昌幸だけが徳川を離反することになったことを知ります。
当然稲様は複雑。

で、沼田城にて。


「これより一歩たりともお通しするわけにはまいりませぬ!」

小松姫かっこいい!!


この入城拒否の一件。
ここでもし敵である昌幸と信繁を入城させて、徳川方にバレてしまえば「信幸はやっぱり真田と内通」と疑われてしまう。
信幸だってタダでは済まないし、そもそもなんで犬伏別れたかって考えたら…。

稲様GJ。



「源三郎はよい嫁をもろうたのう」

引き返す昌幸の背中の六文銭。
策の意図を、『真田の嫁』が読み取ってくれたのがどこか嬉しそうでもあり。

でも、孫たちにあのエセ桃太郎を聞かせていた背中がどこか寂しそうでもあり。

このシーンは1回『船出』で、岩殿城から勝頼様を小山田殿が追い返すシーンのリフレインなんですね。





■いくらなんでも多少は


いよいよ始まる大勝負。
なのですが、やはり問題は敵側に信幸がいること。


「戦に情けは禁物じゃ、遠慮はするな」


「(……)」


「多少は気にかけろ」


信繁のピュア視線を挟んでからの「多少はね」っていう昌幸の人間らしさが好き。



■よっしゃ。


調子に乗って「元武田の領地もちょうだい」って三成に行ってみたら大成功。



また汎用性が高そうな画だ。


(家康の「よっしゃー」はスポーツ観戦の時に使いまくりました)



■抜群の安定感、上杉主従


そのころ上杉主従は。


「徳川秀忠を討つ!」

「出陣するって約束したんだからっ」と本気になられた御屋形様でしたが。


「だめ!今は会津!(でもああ御屋形様本気になられたのに)

なんだろう、このお二人の抜群の安定感。

セコムは目玉焼き焼いてあげて。




■ご無沙汰!


降伏の条件を持ってきた信繁の前に現れたのは


「ごぶさた」

平野のおっちゃんや!!
BS朝ドラで大活躍の平野のおっちゃんや!!(てるてる家族の話)
唯一源次郎に呪いかけてない平野のおっちゃんや!!!



■真田昌幸被害者の会、新規ご加入ありがとうございます


最近流行のお手紙による煽り(さく・まさゆき)を届けに来ました源次郎。


「うちの兵は最低ラインとして保証してくれて、城もこれまでのを使わせてくれて、領土もきちんとくれて、もちろん甲斐と信濃。あとえーっと怒ったりしないでほしいし、そうそう役員待遇も」


調子にもこきまくってこいつはどうしたもんか、と秀忠。


「これ、怒っていいんだよね?」

で、その後激怒してビリビリに食べちゃいました。
でもこのへんは全部計算通り。


「計 画 ど お り 」

やだもう。
34回『挙兵』で、直江状ビリッビリに破いちゃった家康のリフレインじゃないの。


(あれほど長くはないけど)






■矢沢三十郎


続いて信繁の策。
信繁がどうしても避けたいのは兄との対決。

そこで、砥石城の中に内通者がいてその者が門を開けたということにしようと。
その門を開ける役に選ばれたのは。

三十郎。


「三十郎は…三十郎は源次郎様の元にいとうございます!」

いつもいつも「源次郎様の行くところ三十郎あり!」って、嬉しそうだったよね、三十郎
源次郎とたくさん思い出つくったもんね、三十郎。
大坂編できりちゃんに源次郎奪われて(違う)、悔しかったもんね、三十郎。


 
「お前が一番信じられる男ゆえ頼んでいるのだ。父と兄が本気で戦うことを避けるにはこれしかない。いずれ真田がまたひとつになるまでの辛抱だ。頼む」


三十郎の目が……


■砥石城の別れ。


そして砥石城。
ここが兄弟の別れ。

信繁はここで攻めてくる信幸を迎撃することに。
三十郎に動いてもらい八百長戦を仕掛けた信繁。

 

距離を置き。
言葉はかわさずとも、目でしっかりと伝え合う。

思いは一つ。
全ては真田のために。
また3人で語り合えるその日まで。


「猿芝居じゃ」とどこからか直江の声が聞こえてきそう。
思い出すのは2人で猿芝居を提案した10回『妙手』

 

そしてもうひとつ。
徳川を挟んで兄弟で向かい合った15年前の第一次上田合戦、13回『決戦』

 


もうあの頃には戻れない。
もう源次郎の周りには、信幸も三十郎もいない。




■この人たち敵に回したくない。


ジワリジワリと動き出す真田勢。


失いたくないこの平野スルメ守長泰。


(一刀両断されるのはスルメでよかった平野推し)


失いたくないこの笑顔。


(笑顔でざくって、ざくって)


作 兵 衛 、 ぐ う 正 論 。




■戦いは始まる前が肝


そして降り出す雨。



流れるメインテーマ、バイオリンソロ。


「戦いは始まる前が肝よ、秀忠の首を取ってしまえ」


「怖がらせてやれ、初陣で恐怖感を植え付けたら一生戦下手になる」


首が取れなくても、まあ恐怖を植え付けておけばいい。
おそらくこれが昌幸にとって最大の戦果なのでしょう。
(とはいうものの秀忠は内政のほうでバケモンになってしまうから、皮肉も込められていて)



それにしても……
13回『決戦』の第一次上田合戦をなぞっているのは明確。

あのときはスカっとするくらい気持ちよかった安房守確変テーマだったのですが。


いくら劇中の上田で見事な勝利を収めていても。
このあとの真田親子に訪れる衝撃の知らせを考えると、13話の時よりもずっと複雑に見えてくる。





■尺大丈夫?


うん?あと5分くらいだけど大丈夫か?と思った矢先。


「天下分け目の大戦が今はじまろうとしている」

 

おっ、関ヶ原!!

 

今年の関が原が始まるぞ!


 

……。


えっ、尺大丈夫?



















■超高速関ヶ原の合戦


祝勝会のビールかけで盛り上がる真田のところに、佐助が駆けつけました。

ざわつく室内を一喝する信繁。
佐助の知らせは、彼らにとって衝撃的過ぎるものでした。

 
「戦は朝にはじまり、昼過ぎには勝敗が決しました。徳川方の大勝利でございます」

関ヶ原終わった。


 
「何だと…」


「大谷刑部様はお討ち死に。石田治部様は行き方知れず」

 
「石田様が負けた…」


信繁、昌幸、息して。

治部刑部クラスタも息して。




■関ヶ原本編は番宣の2分丸で



それにしてもこの『超高速関ヶ原』、驚きました。
でも落ち着いて考えたら「そうなるわな」で納得。

観てる側の「えっナレ本能寺?」は「信長が死んだなんて嘘でしょ?」に繋げてたように。
「関ヶ原50秒で?!」は「うそぉ、もう関ヶ原終わったの?!」と一緒なんだろうな。

テレビのこちら側まで巻き込んだ演出手法がすごい。




■次週『信之』









■残り14話っていう衝撃。






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