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良い会社とは?

2016-08-13 | 仕事

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久しぶりの更新です。

今回は、「良い会社とは?」について書きます。

長時間労働、残業代未払い、不当な職場移動、セクハラ、パワハラ、不当解雇など、労使紛争は増加の一途とも言われています。

その一方で、いわゆる優良企業と言われている会社も多く存在していますが、その差は一体何なのか?と疑問を持ち続けて来ましたが、最近その答えの糸口を掴んだように思います。

それは、普段の仕事の中でのことです。

福岡新卒応援ハローワークでは、大卒等求人(新卒用の求人)を出す場合、初回に限り、就業規則・給与規定・労使協定書・会社カレンダーなどの書類を確認資料として提出して頂いております。

その意図は、就職後のトラブルを未然に防ぐことにありますが、中でも労働時間と賃金条件の明確さには気を付けて確認しています。

そうする事で、企業側にも時間とお金に関する情報の明確さを再認識してもらえると考えているからです。

現に、求人票の提出を機に、これまでの条件設定や古い情報のまま放置して来た規則を見直して、社員にもっと分かり易い内容に変えるといった事例もあります。

この手法を取り入れて感じることは、就業規則一つ取っても、その会社のカラーが実によく出ているということです。

就業規則はその会社の社員なら、誰もがいつでも閲覧できるようにしておかなければいけんませんが、そのことを知らない人は意外に多いと思います。中には入社以来一度も見た事がないという人もいるかもしれませんが、一度は読んでおくべきものです。

今回「良い会社とは?」というテーマにしたのは、正にその就業規則や給与規定に表れている「会社の従業員に対する姿勢」を確かめて欲しいと思ったからです。

私は、使用者と労働者が互いの能力を認め合い、各々の強みを発揮できている組織が良い会社だと考えています。

業績で企業の良し悪しを判断することも当然重要ですが、その業績を生み出す従業員のモチベーションをいかに高止まりさせるかは、企業の従業員に対する取り組み次第です。

また、人間関係が良好な会社が良い会社という見方もあるはずですが、コミュニティー作りも当然企業の取り組み次第と言えます。

就業規則を観ると、その会社の従業員に対する考え方や、労働法制に対する姿勢も見えて来ます。

それは、就業規則の内容だけではなく、むしろその扱い方や従業員への情報開示度に表れているように思います。

単に法律で定められているからという理由だけで作っている就業規則と、従業員の視点に立ち、使用者の想いが伝わるようなそれとは、会社の事業に対する取り組み方もまったく違うように思います。

当然、後者のような就業規則を作っている企業の担当者は自信を持って開示してくれます。

就業規則は、使用者と従業員の信頼を形にしたものという見方もできると、私は思います。

現業とあまりにも階差のある就業規則なのに、お金がかかるから変更しないという企業もあれば、刻々と変わる情勢に合わせて柔軟に対応して就業規則も見直す企業もあることが、今の仕事を通して改めて分かりました。

会社の良し悪しを図る基準は色々あると思いますが、就業規則の内容やその扱い方も、会社の良し悪しの一つの基準にしてはどうかと、私は思います。

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