シンギュラリティ(技術的特異点)という言葉が、徐々に浸透して来ました。
ムーアの法則によると、2045年には人工知能(AI)が人の脳の機能を超えるそうです。
今から約30年後の近未来のことです。
しかし、すでに人工知能は世界の主要国では着々と活用されており、アメリカでは国防や医療といった人間の生命の根幹を担う分野での活用が始まっていると言われています。
日本では既に大半の人がスマートフォンを手にし、家電だけでなく家までもスマート○○の時代になっています。そして、ソフトバンクが人型のAI搭載ロボットpepperクンの販売を開始し、ニッサンは自動運転機能を搭載した車の宣伝を始めたりと、日々の生活に何の違和感もなくAIやロボットが浸透し始めています。
でもその反面、AIやロボットは、人間の仕事そのものまで徐々に浸食し、やがて多くの人が転職を強いられる時代を意味しているのです。
最も早いのが、貨物の運搬に係る車両や船舶の運転の仕事だとも言われています。
つい先日も、野村総研が、日本の労働人口の49%が人口知能やロボット等で代替可能になると予測し、100種類の代替可能性が高い職業を挙げていました。 http://www.nri.com/jpnews/2015/151202_1.aspx
今の自分の仕事が、やがてAIやロボットに取って代る時代になる。
これは、本当に歓迎すべき未来の労働市場なのでしょうか?
今現在、人手不足や危険な作業などに悩まされている現場では、或る意味明るい未来になるでしょう。
しかし、明るく便利な未来像の裏には、多くの人が今の仕事を失う可能性も高いことを、私たちは覚悟すべきです。
約20年前、Windows95の登場が、いわゆるデスクワークを革命的に進化させた見返りに、それまでデスクワークに携わっていた労働人口を約3/1にまで激減させた以上の衝撃が、すぐ目の前に迫っていることを・・・。
これは、単に不安を煽っている訳ではなく、人類が一つの大きな節目を迎えつつあるという意味です。
労働市場の激変も、その節目を乗り切るためには避けて通れない道ということです。
日本だけでなく全人類が、これから10年も経たないうちに、それまでの常識を根底からひっくり返すような激動の渦に飲み込まれます。
だからこそ、今ここから、労働市場にも新しい価値をもたらすチャンスが来たと、私は確信しています。
それは、一人ひとりが尊厳を持って繋がり、個々の観点を融合させることで生まれる新たな価値「関係価値」を創出し、「個人主義」から「関係主義」へのシフトを導くというプランです。
具体的な話は今後進めて行きますが、これからの日本、アジア、世界を担う若者こそ、人類の宝です。
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