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労働市場は激動の時代に突入する!! ~AIの恩恵と脅威・その2~

2016-01-03 | 仕事

「AIがもたらす恩恵とは」

近い将来、今の仕事の多くがロボットやAIに取って替わる時代になり、多くの人たちが転職や失業を強いられることになる。

このような未来の労働市場は、手放しで喜べないと前回は書きました。

なので、今回はロボットやAIがもたらす恩恵について考えることにしました。

まずはロボットですが、ロボットと一言で言っても、活用される分野で様々な基準があるようです。

産業用ロボット・エンターテイメント(玩具)ロボット・家庭用ロボット・介護用ロボット・救助用ロボット・医療用ロボット・軍事用ロボット・探索用ロボットなどに分類されているようです。他にも、二足歩行ロボット・人型ロボット・動物型ロボット・搭載型ロボットなど、フォルムや機能によって区別する場合もあるようです。

ロボットの恩恵で記憶に新しいのは、東日本大震災で活躍した救助ロボットなどに代表される、いわゆる過酷で危険な作業の代替だと思います。他にも数え切れないほどの恩恵を人間社会にもたらしてくれています。

もう何十年も前から研究開発が進めれれ、今や生活の至る所にロボット技術が反映されているので、機能性の向上と共に、その活用分野はますます広がって行くでしょう。

次にAIですが、この分野は既にグーグル・IBM・マイクロソフト・フェイスブックなど、世界の大企業が膨大な資金を投じて開発競争を繰り広げているようです。

大企業がなぜそんな動きをするのかについて一般に報じられているのは、世界中の人間がインタネットやSNSなどを利用して日々発信する膨大な情報(ビッグデータ)を、瞬時に解析・分類し、整理する仕組みを得るためとされています。

これから世界市場をリードするためには、宝の山であるビッグデータを制する者になる必要がある。つまり、人間の動向を予測し、コントロールできる力を手に入れる必要があるという考え方です。(人間の豊かさの追求のためという大義の元にです)

既にAIは、私たちの生活に欠かせないアイテムとなったスマートフォンに搭載されているように、自動車や家電、掃除用ロボットにも活用されています。

使う人間の生活パターンに合わせて、自動的に作動したり、セキュリティーも万全で、必要な情報提供もしてくれる。そんな便利な生活を感じている人も多いと思います。

このように、ロボットやAIは、既に人間の生活に溶け込んでいると言っても過言ではありません。さらに数年後には、人間の道具としての価値に留まららず、人間の”パートナー”になることさえあるでしょう。確実にロボットやAIとの”共生社会”が到来することでしょう。

 

しかし、本当の意味での恩恵とは何でしょうか?

この答えを導き出すために、まず考えて欲しいのが「ロボットやAIと、人間の違いとは何ですか?」という質問です。

いろいろな点で違いはあると、誰もが思っていることでしょう。

例えば、ロボットやAIは所詮機械、ロボットやAIには人間的な感情はない、ロボットやAIは電気で動く・・・といった感じでしょうか。

しかし、私がここで本当に問いたいのは、「じゃあ、人間ってなに?」という問題です。

私は、誰もがこの問題を身近に感じ、考えざるを得ない時代になることこそ、AIがもたらす真の恩恵だと思うのです。

人間が人間を知る。人間が本当のアイデンティティに目覚める時代になることこそ、個人主義から関係主義へのパラダイムシフトを導くのだと考えています。

直ぐそこまで来ているロボットやAIとの”共生社会”に突入する我々は、その便利さをますます実感し、さらにスピードと安全性を増す移動手段を手に入れ、おまけにバーチャルリアリティーに心の癒しさえ求めることになります。それは、或る意味では確実に便利で快適な社会であり、安心安全が保障される社会に繋がることでしょう。

ロボットやAIは、単に物質的恩恵をもたらすことに留まらず、確実に人の意識や心の領域にまで浸透してゆくことになり、人間の幸せのためという大義のもと、人間が今まで当たり前にして来た仕事を担うことになります。

今後、ロボットやAIは計り知れない恩恵を人類にもたらすことでしょう。

だからこそ、今ここから、人間の真の価値を考えざるを得ないと私は思います。

つまり、”本来人間とは何か”という視点から、もう一度、人間の仕事とは何かを見つめ直す必要が、今まさに問われているように思うのです。

そして、確実に共生社会を生きる若者やその子供たちに、誰もが尊厳と、希望を実感できる労働市場を創って行きたいと願うばかりです。

 

 

 


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