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シリーズ「知って得する就活法」その7〜内定の向こう側〜

2017-05-20 | 仕事

知って得する就活法、今回のテーマは「内定の向こう側」ですが、結論から言うと、内定獲得は悩みの種にもなるというお話です。

毎年の事ですが、どの大学にも内定獲得数が多いことを、勲章のように扱う雰囲気があり、それが大手有名企業であればある程、内定ホルダーは優れた者として周囲から脚光を浴びるのです。

確かに優れていると私も思います。

いち早く内定をもらって、とりあえず安心したい。と考えている学生は多いと思いますが、今回は私がハローワークで経験したケースの中で、あえて内定を多く獲得した学生の動向や、就職後のエピソードを3つ紹介します。

ケース1:内定なんか取らなきゃよかった。

10月1日に内定式を控えた9月下旬に、2か所の内定を持ったままどちらにするか選べずに途方に暮れて相談に来た学生のケース。

6月上旬に2か所の内定を得て、本命の公務員が8月の最終選考なので、もし本命がダメだったことを想定して何故かどちらにも内定承諾書を送ってしまった。結局本命には落ちてしまったが、来年再チャレンジしたいという気持ちもあり、1年見送って公務員に注力するか、内定先のどちらかにするか考えて家族にも相談したが、「自分で決めなさい」と言われ、ますます分からなくなって悩んでいたら内定式の招待状が届き、ほとんどパニック状態で相談に来た女性。

結局、公務員を目指すことにして、もともと勢いで応募した会社を直ぐにお断りして、もう片方の会社には気か引けると言って内定式には出席したものの年末にお断りました。

人事の人がとても良い方で断り難いと思って年末にまってしまったとのことでした。

その彼女が年末に言ったのが「内定なんか取らなきゃよかった。」です。

翌年、見事に公務員に合格しました。

ケース2:私は内定を5つももらったのよ!

大手量販店に入社するも、先輩からきつく当たられたり、パートのおばさまには子供扱いされたりで、半年後には辞めたいと思ったケース。

入社早々から、厳しい研修がスタートして自己嫌悪の毎日だった。その最中いつも「わしは内定を5つももらったのよ!ふざけんな!!」という気分になって、いらいらしていた。その後も失敗して叱られる度に、同じ言葉を心で叫んでいた。

結局は、合わないところを選んだ自分の責任だと分かっていても、あんなに頑張って就活したのに・・・という悔しい気持ちを抱えたまま相談に来た女性。

彼女は、変なプライドがまとわり付いて、向上心を奪われていたことに気付けなかったのです。

内定を5つも取るのは確かに凄いと思いましたが、それが逆に足枷になり、私は特別なのよという変なプライドとなっていたようです。

現に、職場では心底仲の良い関係は作れず、何事も知っているかのように振る舞っていたようです。

「内定を勲章のように思っているうちは、いつまで経っても成長できないよ。」と言ったら、彼女は泣き出しましたが、直ぐに理解してくれました。さすがに5つも内定をもらっただけあって、呑み込みが早いと感心しました。

ケース3:あっちの会社にすれば良かった。

広告業界を熱望していて、見事に2つの会社から内定を得たのは良いが、悩みに悩んだ末に決断した会社で思わぬ展開が待っていたケース。

地元が本社の中堅広告会社にするか、大手広告会社の福岡営業所勤務にするかで随分悩んだ末に、大手に行くと決めていよいよ入社式を迎えたと思いきや、数日後に電話があり「やっぱり地元の会社にすれば良かったと思うんですが、また応募できますか?」という相談をする男性。

状況を聞くと、大手企業だけあって研修と称して関東の印刷工場にしばらく出向との辞令が出ていたようで、話が違うと激怒するも、内定式の時に説明したはずだが・・・との返答に何も言えず、しかしこのまま研修に行くのは嫌だと思い、今なら間に合うと思って連絡したとのことでした。

翌週には関東に旅経つ彼に、私は「悩んで出した答えが出向だなんて思わずに、研修を終えてからもう一度考えてみたらどうですか。」と言ってすぐに電話を切りました。

結局彼はまだ、大手広告会社にいるようです。

このようなケースがまだまだたくさんありあす。

私は、内定がかえって悩みの種になる学生や新社会人と出会う度に、内定って厄介だなぁ~と考えてしまいます。

多くの内定を獲ることにそれほど価値があるのか?

身体は一つなのに、いくつも欲しがるのが人間の嵯峨ってやつなのか、それとも周囲の大人がけしかけた幻想なのか、よく分からないのが本音ですが、これからも就職支援を頑張ろうと思います。


シリーズ「知って得する就活法」その6:面接のウラ技

2017-05-20 | 仕事

今回は面接の”ウラ技”に関する情報です。

多くの人は、面接に臨む前に、いかに丁寧な挨拶をして、どんな質問に対してもスキのない答えが言えるように、お辞儀や質疑応答練習を繰り返します。
勿論それは大切な事に違いありません。

しかし、面接にはとっておきのウラ技があるのです。
それは、相手(面接官)に興味を持って、穴が開くほど観ることです。

面接は、特殊な対話だと私は思います。それは、面接官からの質問の方が圧倒的に多いからです。
つまり、相手の質問をよく聞いて、何を聞きたいのかを瞬時に考え、相手の意図に的確に答えることが要求されます。
面接官というのは、短い時間で応募者の回答を聞き、その内容を理解し、判断をするという、大変骨の折れる仕事です。
だからこそ、応募者をしっかり観ています。動作だけでなく、話し声の大きさや表情、目の動きなど、具に観ています。
しっかり観て、応募者の中から「一緒に働きたい」と思える人はいないか、期待を込めて探し出そうとしています。

だからこそ、貴方も面接官をしっかり観ることが大切です。
相手に興味を持つと良いというのは、質問を単なる言葉ではなく”その意図”を聴き取ることに通じるからです。
相手をよく観て、その意図を察知する能力を身に付けることは、その後職場で出会う先輩や同僚たちとの会話にも役に立ちます。

面接官だけでなく、いかに相手と良い関係構築ができるのかを特訓するメニューですが、そのゴールは「話しながら記憶する技」を身に付ける事で、その第一歩が「相手を観る」という練習です。

面接練習を、単なる内定獲得を目標にするのは大変もったいない事だと、私は思います。
どうせやるなら、内定のような”通過点”ではなく、その後永く続く仕事に生かせる技を磨く時間にしてはどうでしょうか?


シリーズ「知って得する就活法」その5:挨拶の魔法

2017-05-20 | 仕事

今回は主に、就活は始まったものの、どうも自分に自信が持てない、または方向性が掴めないという人に向けて書きます。

そんな人は、まず挨拶の練習から開始しましょう。
挨拶を始めとするマナー研修は、就活の柱の一つですが、多くの学生は企業回りや自己分析、職種研究などから始めます。
それはそれでいいのですが、人と出会って行く以上、必ず必要なのが挨拶だからです。

初対面の人に、
初めまして、〇〇大学の・・・・と申します。
本日はよろしくお願いします。(笑顔+おじぎ)
と、明るくハキハキと姿勢良く挨拶するだけで、相手は貴方に好印象を持ちます。

人見知りや会話が苦手な人でも大丈夫。
挨拶をしっかり丁寧にすれば、その後の会話に困った時でも、相手は貴方をフォローしてくれるようになります。
これは、ハロー効果と呼ばれ、人は印象の良い相手には好意的な態度で返そうとする意識が働くからです。

美しい挨拶をして一生懸命話しを聞く姿勢が、貴方を輝かせ、自信の源になるのです。

しかも、挨拶は時間をかけなくても誰でも取得できる技術です。
自分を輝かせ、相手も喜ばせる。そんな魔法のような力を持つ挨拶を会得して下さい。