在野のイジラー

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RYZENで自作パソコン mini-ITX編③

2020-03-12 08:29:20 | 自作パソコン
前回〈前々から温めていた構想〉により、急遽構成変更を行いました。

その構想とは、mini-ITX(ケース)でもグラフィックボードサウンドカードを使いた~い、という単純で欲張りな願いでした。

mini-ITX規格のマザーボードには、以前から拡張カード等を利用するためのPCI Express スロットが1本のみでした。そのため、mini-ITX規格のケース側にもPCI Express スロットは1本分有るか無いかが普通でしたが、近年では2スロットグラフィックボードが主流となり、それに合わせてケース側も2スロット若しくは3本分有るケースも登場しています。

mini-ITXのマザーボードでは、現在も規格の仕様によりPIC-Express スロットは1本のみです。グラフィックボードとサウンドカードを同時利用するには、少なくとも2本のPIC-Express スロットが必要ですが、DTX規格で考えてもなさそうです。

幸いケース側はゆとりのある造りとなっているので、可能な限り小さく条件に合致するスロット配置のMicro-ATXマザーボードで探しました。

A320M-HDV R4.0



やっぱりASRock、長年痒い所に手が届く製品を出してくれます。上位のB450M-HDV R4.0とほぼ同じ仕様です。今回は失敗した時のダメージを考えて安い本製品をチョイスしました。



狭っくるしい使い方が好きな私は、他のATX・M-ATX構成機でもこのスロット配置のマザーボードを使用中です。グラフィックボードとサウンドカード搭載もデフォルトです。





製品情報にピュアーなブラックの PCB 外観 と、あります。昔何処かで赤茶色の黒光りをまるでGカラーと揶揄した覚えがありますが、ASRockさんは冗談ではなくそのようなユーザーの声を拾ってくれる企業です。この様なローエンド製品にまで適応させると、上位製品の売上に影響があるにもかかわらずです。有難い事です。

ついでに前回の構成から変更したもの

CPU AMD Ryzen 5 3400G→AMD Ryzen 5 2600

所有する唯一の内蔵グラフィック搭載製品なのでそのまま使うつもりでしたが、Ryzen 5 2600が余りにもお買い得なので買い換えました。換装により、グラフィックボードを使用する際に帯域制限が解除されるというメリットが多少なりともあります。

用意したグラフィックボード

SAPPHIRE PULSE RADEON RX 570 ITX 4G GDDR5




今更ながらRX 570を買いました。フルHD以上のモニターはローガンズには厳しいので、メモリ4GB版でも十分です。



別の機会に触れようと考えていましたが、なるべく早い段階でドでかいハイエンドグラボやマザーボードを経験しておいた方がよろしいかと思います。さすればこの様なこじんまりとした作りの製品の良さが身に染みて感じられるのではないかと思います。


PCケースの準備

今回私の場合、水冷化も予定しているので加工も施しましたが、単純にグラフィックボードとサウンドカードを使用するだけならケースに加工をしなくてもA320M-HDV R4.0を搭載可能です。但し、マザーに干渉するMETIS PLUS内部のシャドーベイを取り外す必要はあります。

また加工を避けるには、NE51650S06G1-1170Fなどの1スロット仕様の製品を用意するか、グラボ側のIOパネルを外す必要があります。




バチンバチンと細かいブロック単位で金板を加工出来るハンドニブラー(TZ-20)
です。画像の中央下部に破片があります。ギコギコ騒音も無く、局所的な加工に威力を発揮します。



先ず、L字に加工を施しました。



残した部分を90度折り曲げます。




ペンチなどで更に折り返し、剥げた塗料の箇所を今回はマッキーで修正しました。黒の塗料もありますが、マッキーでも写真で見るよりは問題のない仕上りになります。



ラジエーター搭載のために元のFan用の穴の盛り上がりを潰し、ずらして右に新設したところです。薄い金属板なので、径の小さなドリルから徐々に大きなもので穴を拡張します。そうしないと弾痕のようなバリが出来てしまい、処置が面倒になります。

先程と同様に剥げた塗料の箇所をマッキーで修正します。



2箇所にラジエーターG1/4 コネクタ用の穴も開けました。大き目に開けた方が後々作業が楽になります。




マザーボード24Pin電源コネクタの位置により、電源ユニットはSFX-L以下の小型のものが必須。L字コネクタを利用しても、干渉は避けられないと思います。なので電源ユニットの配置をずらす必要があります。今回は加工が楽なアルミ板で、SFX↔ATX変換ブラケットを自作しました。





これにより電源ユニットの24Pinケーブルを問題なくマザーボードコネクタに接続できるようになりました。




久しぶりに見た剝き出しのIOパネルです。ローエンド製品なのでこういったところでのコストカットは当然のことです。これも少しいじってみます。



余計なデカールなどで更に味付けをしています。ポロっと剝がれるまでこれでいってみたいと思います。先に加工を施したスロット横の空間も、アルミ板で作成した目隠しで塞ぎました。

2段見えているスロット下段がサウンドカード、上段がグラフィックボードとなり、無事に動作確認も完了しました。

ひと月前に購入したグラフィックボード用水枕も着弾したので、次回は水冷化作業となります。進捗状況は今一つですが、焦らずコツコツと進めてみたいと思います。

それでは此処までご覧いただき、ありがとうございました。


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