700系新幹線のギアで、モーター軸のピニオン(8T)と2段目のピニオン(8T)
が滑るものがあったので交換修理しました。
しかし、試運転で異音が多く、また高負荷(車輪をロックさせてクラッチを作動させようとした)
をかけると2段目のクラウンギアベベルで歯飛びしていてクラウンギアベベルが回らない(モーターのピニオンは回転している)
ので再度分解して点検しました。
モーターの位置を固定(正規の位置)させて2段目ギア軸をスラスト方向に動かして
みると0.5mm程度の遊びがありました。
この遊びの量が多いためにギヤの噛み合いが悪く、低負荷時は異音を出しながら何とか噛み合い、
動力を伝達、高負荷時はベベルがスラスト方向(スイッチレバー側)に逃げることにより
歯飛びをしていたのだと思います。
遊びを調整するためのシム(ワッシャ)をつくることにしました。
手持ちに0.5mm厚の銅板があったので穴径Φ2.0程度、外径Φ3.7程度の
ワッシャを作って組み込んだところ計算上はスラスト0なのでやはりギヤの動きが固いです(少し押し気味かも)。(ワッシャは写真の位置に入れて組み込みます)
…なのでワツシャの遊びを調整すべく
耐水ペーパー(#150)で削って、厚さを調整しながらスラスト確認。
ワッシャを0.3mm程度の厚さにしたときにスラストの遊びが0.1~0.15mmくらいに
なったのでこれくらいが良いと判断して組み込み試運転したところ、異音も無くなり回転も軽く、
調子の良いギヤ音となり歯飛びもなくなりました。
これからは、ベベル付近からの異音発生、歯飛びがあればスラスト量も確認・調整したいと思います。
(不具合の出ていないギヤBOXでもスラストが0.5mm程度のものもありました。
今回のものはベベルの歯が摩耗していた可能性も考えられます。
…でもスラスト0.5mmは、遊びがちょっと大きいのではと思います→個人的には調整したい)
尚、0.3mm厚の銅板も注文しました。
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