文字通り暗い日曜日となった16日から二週間。人類は滅びることなく2013年を迎えようとしている。
なぜこんなことになってしまったのか。小選挙区制の魔術だとか、実際の得票率がどうだとか、現実的には安倍自民党はそんなに極右的政策はしないよとか、いろいろ分析しようとする人たちも多いが、事実は戦後最も右翼的な政権が登場したということである。
それがなぜ問題なのかといえば、どうこう言おうと日本の多くの有権者が絶対に入れてはいけない党に投票したということにある。すでに安倍政権は公約とは全く異なり、原発の新設にまで踏み込んでいる。
こうなった責任は誰にあるのかと言えば、それは左翼が悪いと言うしかない。一般的に言えば右翼が伸びるときは左翼も同時に伸びる。そして緊張感が高まって社会が流動化する。しかし現在の日本では左翼が伸びるどころか、左翼の姿さえ見えない。「脱原発」運動からさえ左翼が排除されてしまっているのが現実である。
左翼が悪いと言うより、むしろ左翼がいなくなってしまったと言うほうが正しいのかもしれない。4年前のいわゆる政権交代選挙で左派はこぞって民主党支持にまわった。なぜ明らかに第二自民党でしかない民主党の尻馬に乗っかってしまったのか。それはつまり彼らがすでに左翼ではなくなったことの象徴だったのだろう。
なぜ左翼がいなくなったのか。自己消滅したからである。
現象的にはソ連が崩壊し、マルクス・レーニン主義への信頼が失われたことが直接的な原因だろう。しかしそれでも多くの国ではマルクス主義の政治勢力が生き延びた。もちろん日本でも日本共産党はしっかり残っているが、各国では反スターリン主義もしくはトロツキー主義的ないわゆる新左翼勢力が未だに大衆運動を領導しているのである。
矛盾したことを言うようだが、日本の左翼が自己消滅したのは自己否定という新左翼の基本的な思想性を貫き通すことが出来なかったからだ。
今年ももうあとわずかになってしまった。続きは新年にしよう。
なぜこんなことになってしまったのか。小選挙区制の魔術だとか、実際の得票率がどうだとか、現実的には安倍自民党はそんなに極右的政策はしないよとか、いろいろ分析しようとする人たちも多いが、事実は戦後最も右翼的な政権が登場したということである。
それがなぜ問題なのかといえば、どうこう言おうと日本の多くの有権者が絶対に入れてはいけない党に投票したということにある。すでに安倍政権は公約とは全く異なり、原発の新設にまで踏み込んでいる。
こうなった責任は誰にあるのかと言えば、それは左翼が悪いと言うしかない。一般的に言えば右翼が伸びるときは左翼も同時に伸びる。そして緊張感が高まって社会が流動化する。しかし現在の日本では左翼が伸びるどころか、左翼の姿さえ見えない。「脱原発」運動からさえ左翼が排除されてしまっているのが現実である。
左翼が悪いと言うより、むしろ左翼がいなくなってしまったと言うほうが正しいのかもしれない。4年前のいわゆる政権交代選挙で左派はこぞって民主党支持にまわった。なぜ明らかに第二自民党でしかない民主党の尻馬に乗っかってしまったのか。それはつまり彼らがすでに左翼ではなくなったことの象徴だったのだろう。
なぜ左翼がいなくなったのか。自己消滅したからである。
現象的にはソ連が崩壊し、マルクス・レーニン主義への信頼が失われたことが直接的な原因だろう。しかしそれでも多くの国ではマルクス主義の政治勢力が生き延びた。もちろん日本でも日本共産党はしっかり残っているが、各国では反スターリン主義もしくはトロツキー主義的ないわゆる新左翼勢力が未だに大衆運動を領導しているのである。
矛盾したことを言うようだが、日本の左翼が自己消滅したのは自己否定という新左翼の基本的な思想性を貫き通すことが出来なかったからだ。
今年ももうあとわずかになってしまった。続きは新年にしよう。